7月の天候
報道発表日
平成27年8月3日
概要
2015年(平成27年)7月の天候の特徴は以下のとおりです。
- 気温は北・東日本で高く、西日本で低かった
北・東日本の気温は、上旬は低かったが、中旬以降は高気圧に覆われて高く、特に下旬はかなり高かった。西日本の気温は、上旬にかなり低く、月平均気温は低かった。 - 東・西日本太平洋側と沖縄・奄美で降水量がかなり多かった
東・西日本太平洋側と沖縄・奄美では、梅雨前線や湿った気流の影響を受けやすく、また、台風第9号、第11号の影響もあり、降水量がかなり多かった。 - 西日本と沖縄・奄美では日照時間が少なかった
西日本と沖縄・奄美では、梅雨前線や湿った気流の影響を受けやすく、日照時間が少なかった。 - 北日本太平洋側では、日照時間がかなり多かった
北日本太平洋側では上・中旬を中心に高気圧に覆われることが多かったため、日照時間がかなり多かった。
本文
1 概況
上旬は、梅雨前線が本州南岸に停滞することが多く、東・西日本太平洋側と沖縄・奄美を中心に前線や湿った気流の影響で曇りや雨の日が多かった。一方、北日本を中心に冷たい移動性高気圧に覆われて晴れた日が多かった。中旬以降は、日本の南東海上で太平洋高気圧の勢力が強まり、北・東日本を中心に高気圧に覆われやすく、晴れた日が多かった。一方、西日本と沖縄・奄美では、湿った気流が流れ込みやすく、晴れの日が少なかった。特に、台風第9号が10日頃沖縄・奄美に接近し、沖縄・奄美では暴風雨となった。また、台風第11号が16日に高知県に上陸し、17日に日本海に進んだ影響で、東・西日本太平洋側を中心に大雨となった。さらに25日から26日にかけては台風第12号が接近し、奄美地方や沖縄本島地方を中心に暴風雨となった。
気温は、北・東日本では、上旬は北からの寒気の影響を受けて低かったが、中旬以降は高気圧に覆われて高くなり、下旬はかなり高かった。一方、西日本では、上旬は梅雨前線の影響で曇りや雨の日が多かったため、かなり低く、中旬以降は平年並で、7月の月平均気温としては2007年以来8年ぶりに低かった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
北・東日本で高く、西日本で低かった。沖縄・奄美では平年並だった。
(2)降水量
東・西日本太平洋側と沖縄・奄美ではかなり多く、北日本日本海側で多かった。一方、北日本太平洋側で少なく、東・西日本日本海側では平年並だった。
(3)日照時間
西日本と沖縄・奄美で少なかった。一方、北日本太平洋側でかなり多く、北日本日本海側、東日本で平年並だった。
問い合わせ先
(観測値や記録について)
気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154
資料全文
関連資料
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毎月はじめに報道発表資料として公表されている「月の天候」や「季節の天候」を元に、最新のデータを追加した上で、そのような状況をもたらした大気の流れの特徴との関連を加えてまとめたもので、毎月14日頃に更新されます。
- 過去の報道発表資料
毎月はじめに報道発表資料として公表した資料です。最新および詳細な状況については、上記の「日本の天候」を参照してください。