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平成27年6月の地震活動及び火山活動について

報道発表日

平成27年7月8日

概要

平成27年6月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文

  • 地震活動
    • 全国の地震活動
       6月4日04時34分に網走地方のごく浅い場所でM5.0の地震が発生し、北海道釧路市で最大震度5弱を観測しました。
       全国で震度3以上を観測した地震の回数は15回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は92回でした。
    • 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動
       「平成23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」の余震は、次第に少なくなってきているものの、当分の間、本震発生前に比べ活発な地震活動が続くと考えられ、注意が必要です。震度1以上を観測した地震は45回(最大震度4以上を観測した地震が0回)発生するなど、引き続き岩手県から千葉県北東部にかけての沿岸及びその沖合の広い範囲で発生しました。

  • 火山活動
     口永良部島では、18日12時17分頃に噴火が発生し、口永良部島の東海上で、噴火に伴う小さな噴石及び降灰が確認されました。また、18日16時31分と19日09時43分にもごく小規模な噴火が発生しました。今後も、5月29日と同程度の噴火が発生する可能性があります。
     箱根山では、大涌谷で29日夜から30日朝にかけてごく小規模な噴火が発生したと判断し、30日12時30分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げました。
     桜島の昭和火口では、爆発的噴火が64回発生するなど、活発な噴火活動が継続しました。
     西之島では、噴火及び溶岩の流出が継続しており、新たに形成された陸地の拡大が確認されています。
     吾妻山では、大穴火口付近直下を震源とする火山性地震が増減を繰り返しながらやや多い状態で経過しています。大穴火口からの噴気活動がやや活発な状態が継続しています。
     草津白根山では、湯釜付近の膨張を示す地殻変動が認められるほか、熱活動やガス成分にも火山活動の活発化を示す変化がみられています。
     浅間山では、火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があることから、11日15時30分に火口周辺警報を発表し噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げました。16日及び19日に山頂火口でごく小規模な噴火が発生しました。
     御嶽山の火山活動は低下した状態が続き、昨年9月27日と同程度の噴火の可能性は低下していると考えられることから、26日17時00分に火口周辺警報を発表し噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き下げました。
     阿蘇山の中岳第一火口では、今期間、噴火は観測されませんでしたが、活発な火山活動が続いています。
     霧島山(新燃岳)では、北西数kmの地下深くにあると考えられるマグマだまりの膨張を示す地殻変動は、2015年1月頃から停滞しています。
     諏訪之瀬島の御岳火口では、長期にわたり噴火を繰り返しており、今後も火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されます。
     蔵王山では、噴火の発生する可能性が低くなったと判断し、16日09時00分に噴火予報を発表し、噴火予報(活火山であることに留意)に引き下げました。
     三宅島では、火口周辺(雄山環状線内側)に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性は低くなったと判断し、6月5日14時00分に噴火予報を発表し、噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)に引き下げました。

     その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4538)

資料全文

参考資料




国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。

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