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平成27年5月の地震活動及び火山活動について

報道発表日

平成27年6月8日

概要

平成27年5月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文

  • 地震活動
    • 全国の地震活動
       5月3日01時50分に鳥島近海でM5.9の地震(震度1以上を観測した地点はなし)が発生し、東京都の八丈島八重根で0.6m、神津島神津島港で21cm の津波を観測したほか、千葉県から沖縄県にかけての太平洋沿岸で微弱な津波を観測しました。
       5月13日06時12分に宮城県沖の深さ46kmでM6.8の地震が発生し、岩手県花巻市で最大震度5強を観測しました。
       5月22日22時28分に奄美大島近海の深さ21kmでM5.1の地震が発生し、鹿児島県奄美市で最大震度5弱を観測しました。
       5月25日14時28分に埼玉県北部の深さ56kmでM5.5の地震が発生し、茨城県土浦市で最大震度5弱を観測しました。
       5月30日20時23分に小笠原諸島西方沖の深さ682kmでM8.1の地震が発生し、東京都小笠原村(母島)、神奈川県二宮町で最大震度5強を観測しました。
       全国で震度3以上を観測した地震の回数は16回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は84回でした。
    • 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動
       「平成23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」の余震は、次第に少なくなってきているものの続いており、当分の間、本震発生前に比べ活発な地震活動が続くと考えられ、注意が必要です。最大震度4以上を観測した地震が2回、震度1以上を観測した地震は51回発生するなど、引き続き岩手県から千葉県北東部にかけての沿岸及びその沖合の広い範囲で発生しました。

  • 火山活動
     口永良部島では、29日09時59分に爆発的噴火が発生しました。このため、同日10時07分に噴火警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から5(避難)に引上げました。
     御嶽山では、火口列からの噴煙活動や地震活動は続いており、今後も小規模な噴火が発生する可能性があります。
     桜島では、爆発的噴火が169回発生するなど、活発な噴火活動が継続しました。
     西之島では、噴火及び溶岩の流出が継続しており、新たに形成された陸地の拡大が確認されています。
     蔵王山では、5月8日から11日にかけて火山性地震が多い状態となりました。12日以降、地震回数は増減を繰り返しながら少ない状態で経過しています。
     吾妻山では、大穴火口付近直下を震源とする火山性地震が5月3日以降増加し、6日には日回数が110回と多い状態となりました。大穴火口からの噴気活動がやや活発な状態が継続しています。
     草津白根山では、湯釜付近の膨張を示す地殻変動が認められるほか、火山活動の活発化を示す変化がみられています。
     大涌谷周辺(箱根山)では、4月26日以降火山性地震が増加しています。今後、大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があると判断し、5月6日06時00分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き上げました。
     阿蘇山の中岳第一火口では、5月21日まで断続的に噴火が発生しました。
     霧島山(新燃岳)では、新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は減少しましたが、3月中旬以前よりもやや多い状況が続いています。
     諏訪之瀬島の御岳火口では、5月5日と17日にごく小規模な噴火が発生しました。
     三宅島では、火口周辺(雄山環状線内側)に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性は低くなったと判断し、6月5日14時00分に噴火予報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げました。
     霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)では、硫黄山周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められなくなったと判断し、5月1日に噴火予報を発表し、火口周辺警報(火口周辺危険)を解除しました。

     その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4538)

資料全文

参考資料




国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。

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