春(3~5月)の天候
報道発表日
平成27年6月1日
概要
2015年(平成27年)春(3~5月)の天候の特徴は以下のとおりです。
- 北日本で記録的な高温
南西から暖かい空気が流れ込んだため、春の気温は全国的に高く、北日本では平年差+1.9℃で、統計を開始した1946年以降で春としては最も高い記録を更新し、31地点で春の平均気温が観測史上最も高い値を更新した。 - 北日本の降水量は多かった
低気圧の影響で、北日本の降水量は多かった。 - 北・東日本と西日本日本海側で多照
本州付近は移動性高気圧に覆われることが多かったため、日照時間は、北日本と東日本日本海側ではかなり多く、東日本太平洋側、西日本日本海側で多かった。
本文
1 概況
本州付近は移動性高気圧に覆われる日が多く、北日本から西日本日本海側にかけては晴れの日が多く、特に、4月下旬から5月下旬にかけては、北・東日本を中心に少雨・多照となった。ただし、3月前半は、北日本を中心に全国的に低気圧の影響を受け、暴風や大雨または大雪となった日があった。4月上・中旬は、北日本から西日本にかけて低気圧や前線の影響を受けて曇りや雨の日が多く、4月上旬は東・西日本太平洋側で、記録的な日照不足となった。また、5月中旬には低気圧や沖縄・奄美付近から四国の南に北上した台風第6号の影響で、全国の広い範囲で大雨となった。これらの影響で、北日本の春の降水量は多くなった。
気温は、低気圧が日本の北を通過することが多く、日本付近には南西からの暖かい空気が流れ込んだため、全国的に高かった。特に、北日本では3月と5月に記録的な高温となるとともに、春としても平年差+1.9℃となり、統計を開始した1946年以降で春としては最も高い記録を更新した。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
北・東・西日本ではかなり高く、沖縄・奄美で高かった。網走(北海道)、八戸(青森県)など31地点で春の平均気温の高い方から1位の値を更新した。
(2)降水量
北日本で多く、東・西日本、沖縄・奄美では平年並だった。
(3)日照時間
北日本、東日本日本海側ではかなり多く、東日本太平洋側、西日本日本海側で多かった。西日本太平洋側と沖縄・奄美で平年並だった。仙台(宮城県)、若松(福島県)、父島(東京都)で春の日照時間の多い方から1位の値を更新した。
問い合わせ先
(観測値や記録について)
気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154
資料全文
関連資料
- 日本の天候
毎月はじめに報道発表資料として公表されている「月の天候」や「季節の天候」を元に、最新のデータを追加した上で、そのような状況をもたらした大気の流れの特徴との関連を加えてまとめたもので、毎月14日頃に更新されます。
- 過去の報道発表資料
毎月はじめに報道発表資料として公表した資料です。最新および詳細な状況については、上記の「日本の天候」を参照してください。