平成27年４月の地震活動及び火山活動について

平成２７年５月13日

平成27年４月の地震活動及び火山活動について解説します。

• 地震活動
  
  • 全国の地震活動
    　震度５弱以上を観測した地震及び津波を観測した地震はありませんでした。
    　全国で震度３以上を観測した地震の回数は10 回、日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は81 回でした。
    
  • 「平成23年（2011年）東北地方太平洋沖地震」の余震活動
    　「平成23年（2011年）東北地方太平洋沖地震」の余震は、次第に少なくなってきているものの続いており、当分の間、本震発生前に比べ活発な地震活動が続くと考えられ、注意が必要です。震度１以上を観測した地震は51回（最大震度４以上を観測した地震が０回）発生するなど、引き続き岩手県から千葉県北東部にかけての沿岸及びその沖合の広い範囲で発生しました。
    
    
• 火山活動
  　御嶽山では、火口列からの噴煙活動や地震活動は続いており、今後も小規模な噴火が発生する可能性があります。
  　桜島では、爆発的噴火が112回発生するなど活発な噴火活動が継続しました。
  　口永良部島では、火山ガスの多い状態の継続しており、また、夜間に高感度カメラで火映を観測するなど、火山活動は高まった状態で経過しています。
  　西之島では、噴火及び溶岩の流出が継続しており、新たに形成された陸地の拡大が確認されています。
  　蔵王山では、今後、小規模な噴火が発生する可能性があると判断し、13日に火口周辺警報を発表し、火口周辺警報（火口周辺危険）に引き上げました。
  　吾妻山では、大穴火口からの噴気活動がやや活発な状態が継続しています。
  　草津白根山では、湯釜付近の膨張を示す地殻変動が認められるほか、火山活動の活発化を示す変化がみられています。
  　阿蘇山では、中岳第一火口で、断続的に噴火が発生しています。
  　箱根山では、今後、大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があると判断し、５月６日（期間外）に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを２（火口周辺規制）に引き上げました。
  　霧島山（新燃岳）では、３月下旬以降、新燃岳火口直下を震源とする火山性地震がやや増加しました。
  　諏訪之瀬島の御岳火口では、爆発的噴火が２回発生しました。
  　霧島山（えびの高原（硫黄山）周辺）では、硫黄山周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められなくなったと判断し、５月１日（期間外）に噴火予報を発表し、火口周辺警報（火口周辺危険）を解除しました。
  
  　その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
  
  

地震：地震火山部管理課　電話　03-3212-8341（内線　4581）
火山：地震火山部火山課　電話　03-3212-8341（内線　4538）