4月の天候
報道発表日
平成27年5月1日
概要
2015年(平成27年)4月の天候の特徴は以下のとおりです。
- 全国的に気温が高く、西日本ではかなり高かった
南から暖かい空気が流れ込みやすく、全国的に気温が高く、西日本ではかなり高かった。 - 西日本日本海側では降水量がかなり多かった
西日本日本海側では、上・中旬に日本海を発達した低気圧がたびたび通過した影響で、降水量がかなり多かった。 - 東・西日本太平洋側では日照時間がかなり少なかった
上・中旬に前線の影響で北日本から西日本にかけて天気の崩れる日が多かったため、東・西日本太平洋側では月間日照時間がかなり少なかった。
本文
1 概況
上・中旬は低気圧に向かって南から暖かい空気が流れ込みやすく、下旬は移動性高気圧に覆われ晴れた日が多く、大陸から暖かい空気が流れ込んだ影響で、月平均気温は全国的に高く、西日本ではかなり高くなった。
上・中旬は北日本から西日本では、日本海を発達しながら通過した低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んだり、本州の南岸に前線が停滞した影響で、天気の崩れる日が多かった。このため、月降水量はほぼ全国的に多くなり、西日本日本海側ではかなり多かった。また、東・西日本太平洋側では月間日照時間がかなり少なかった。上旬の日照時間は東・西日本太平洋側でそれぞれ平年比34%、28%となり、1961年の統計開始以来4月上旬としては最も少ない値を更新した。
一方、下旬は移動性高気圧に覆われ、大陸から暖かい空気が流れ込んだため、北・東日本で気温がかなり高くなり、北日本と東・西日本日本海側で日照時間がかなり多かった。下旬の日照時間は北日本日本海側・太平洋側でそれぞれ平年比160%、158%、東日本日本海側で平年比165%、西日本日本海側で平年比142%となり、1961年の統計開始以来4月下旬としては最も多い値を更新した。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
西日本でかなり高く、北・東日本と沖縄・奄美で高かった。釧路(北海道)で4月の月平均気温の高い方から1位の値を更新した。
(2)降水量
西日本日本海側でかなり多く、北日本と東日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美で多かった。米子(鳥取県)、清水(高知県)で4月の月降水量の多い方から1位の値を更新した。東日本太平洋側では平年並だった。
(3)日照時間
東・西日本太平洋側ではかなり少なかった。西日本日本海側では少なかった。北日本日本海側では多かった。北日本太平洋側と東日本日本海側、沖縄・奄美では平年並だった。
問い合わせ先
(観測値や記録について)
気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154
資料全文
関連資料
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毎月はじめに報道発表資料として公表されている「月の天候」や「季節の天候」を元に、最新のデータを追加した上で、そのような状況をもたらした大気の流れの特徴との関連を加えてまとめたもので、毎月14日頃に更新されます。
- 過去の報道発表資料
毎月はじめに報道発表資料として公表した資料です。最新および詳細な状況については、上記の「日本の天候」を参照してください。