平成27年3月の地震活動及び火山活動について
報道発表日
平成27年4月8日
概要
平成27年3月の地震活動及び火山活動について解説します。
本文
- 地震活動
- 全国の地震活動
震度5弱以上を観測した地震及び津波を観測した地震はありませんでした。
全国で震度3以上を観測した地震の回数は19 回、日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は79 回でした。
- 全国の地震活動
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動
「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震は、次第に少なくなってきているものの続いており、当分の間、本震発生前に比べ活発な地震活動が続くと考えられ、注意が必要です。震度1以上を観測した地震は53回(最大震度4以上を観測した地震が0回)発生するなど、引き続き岩手県から千葉県北東部にかけての沿岸及びその沖合の広い範囲で発生しました。
御嶽山では、火口列からの噴煙活動や地震活動は続いており、今後も小規模な噴火が発生する可能性があります。31日10時00分に火口周辺警報を発表し、警戒が必要な範囲について、新たな火口列の中心から概ね2km及び南西側(地獄谷方向)2.5kmの範囲としました。
桜島では、爆発的噴火が過去最多の178回発生するなど活発な噴火活動が継続しました。
口永良部島では、火山ガスの多い状態が継続しており、また、夜間に高感度カメラで火映を観測するなど、火山活動は高まった状態で経過しています。
西之島では、噴火及び溶岩の流出が継続しており、新たに形成された陸地の拡大が確認されています。
吾妻山では、16日に大穴火口の北西側においてこれまで見られなかった融雪域と弱い噴気を確認するなど、大穴火口の噴気活動はやや活発な状態が続いています。
草津白根山では、湯釜付近の膨張を示す地殻変動が認められるほか、火山活動の活発化を示す変化がみられています。
阿蘇山では、中岳第一火口で、断続的に噴火が発生しています。
霧島山(新燃岳)では、20日から26日にかけて、新燃岳火口直下を震源とする火山性地震がやや増加しました。
霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)では、火山性地震が時々発生しています。
諏訪之瀬島では、5日にごく小規模な噴火が発生しました。
十勝岳では、4月4日(期間外)15時頃から夜遅くにかけて火山性地震が一時的に増加しました。
その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
問い合わせ先
地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4538)
資料全文
- 平成27年3月の地震活動及び火山活動について[PDF形式: 445KB]
- 別紙1(日本の主な地震活動)[PDF形式: 719KB]
- 別紙1参考(日本の主な地震活動の参考資料)[PDF形式: 1,053KB]
- 別紙2(世界の主な地震活動)[PDF形式: 856KB]
- 別紙3(日本の主な火山活動)[PDF形式: 456KB]
- 別紙4(世界の主な火山活動)[PDF形式: 258KB]
※「別紙3(日本の主な火山活動)」3枚目の「御嶽山」の活動状況を訂正しました。(誤:31に火口周辺警報を切替え→正:31日に火口周辺警報を切替え)(平成27年4月8日)
※「別紙1(日本の主な地震活動) 東北地方の主な地震活動」2枚目の1~3行目を訂正しました。
(誤:2011年3月11日に発生した「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動は全体的には次第に低下してきているものの、最近の変化は以前に比べゆるやかになってきており、沿岸に近い領域を中心に、本震発生以前に比べて活発な状態が継続している
→正:2011年3月11日に発生した「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震は次第に少なくなってきているものの続いており、余震域の沿岸に近い領域を中心に、本震発生以前に比べ活発な地震活動が継続している)(平成27年5月19日)
参考資料
国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。