2月の天候
報道発表日
平成27年3月2日
概要
2015年(平成27年)2月の天候の特徴は以下のとおりです。
- 北日本では、気温が高かった
シベリア高気圧の日本付近への張り出しは弱かった。特に、北日本では寒気の南下が弱く気温の高い日が続いた。他の地方では、月の前半の気温は低い日が多かったが、下旬は気温の高い日が多く、月平均気温は平年並だった。 - 日本海側の降雪量は少なく、北日本日本海側では統計開始以降2月として最も少なかった
冬型の気圧配置は長続きせず、日本海側の降雪量は少なく、北日本日本海側では1961年の統計開始以降2月としては最も少なかった。 - 北日本では、北海道を中心に暴風雪となる日があった
月はじめと中頃及び月末に、北日本の東海上で低気圧が発達し、北日本では北海道を中心に暴風雪となった。
本文
1 概況
日本付近は冬型の気圧配置が長続きしなかった。
北日本では寒気の南下が弱く気温の高い日が続き、月平均気温は高かった。北日本日本海側では、平年より曇りや雪の日が少なく、降雪量は平年比49%と1961年の統計開始以降2月として最も少なかった。一方で、1日から2日にかけてと14日から15日及び27日から28日にかけては、北日本の東海上で低気圧が発達し、北日本では北海道を中心に暴風雪となった。
東・西日本では、上旬から中旬にかけては、冬型の気圧配置が緩んでも下層に寒気が残ったため、気温が平年を下回る日が多かった。日本海に気圧の谷が位置しやすかったため、東・西日本日本海側では平年に比べて曇りや雨または雪の日が多かったが、降水量は平年を下回り、西日本日本海側ではかなり少なかった。東・西日本太平洋側でも、天気は数日の周期で変わったが、低気圧の影響は小さかったため、降水量は平年を下回り、西日本太平洋側では少なかった。
沖縄・奄美では、上旬から中旬にかけて、シベリア高気圧が東シナ海方面に張り出すことが多く、平年より曇りの日が少なく、気温の低い日が続いた。
下旬になると南から暖気が流れ込んで全国的に気温が上がり、東・西日本と沖縄・奄美の月平均気温は平年並となった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
北日本は高く、釧路、根室(以上、北海道)では、2月の月平均気温の高い方からの1位の値を更新した。東・西日本、沖縄・奄美では平年並だった。
(2)降水量
西日本日本海側はかなり少なく、北日本日本海側と西日本太平洋側および沖縄・奄美は少なかった。名瀬(鹿児島県奄美大島)、南大東島(沖縄県)では、2月の月降水量の少ない方からの1位の値を更新した。東日本は平年並だった。北日本太平洋側では多かった。
(3)日照時間
北日本日本海側と沖縄・奄美は多く、東・西日本太平洋側は平年並、北日本太平洋側と東・西日本日本海側では少なかった。
(4)降雪・積雪
2月の降雪量は全国的に少なく、北日本日本海側ではかなり少なかった。
問い合わせ先
(観測値や記録について)
気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154
資料全文
関連資料
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毎月はじめに報道発表資料として公表されている「月の天候」や「季節の天候」を元に、最新のデータを追加した上で、そのような状況をもたらした大気の流れの特徴との関連を加えてまとめたもので、毎月14日頃に更新されます。
- 過去の報道発表資料
毎月はじめに報道発表資料として公表した資料です。最新および詳細な状況については、上記の「日本の天候」を参照してください。