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12月の天候

報道発表日

平成27年1月5日

概要

2014年(平成26年)12月の天候の特徴は以下のとおりです。
  • 全国的に低温だった
    断続的に強い寒気が日本付近に流れ込んだため、気温は全国的に、低かった。
  • ほぼ全国的に降水量は多く、日照時間は少なかった
    日本付近を低気圧が数日の周期で通過し、その後強い冬型の気圧配置となったため、ほぼ全国的に降水量が多く、日照時間が少なかった。特に、北・東日本日本海側の降水量は、12月としては1946年の統計開始以降で最も多い記録を更新した。
  • 日本海側を中心に降雪量は多かった
    強い冬型の気圧配置や低気圧の影響で、降雪量は北・東・西日本日本海側で多く、太平洋側でも多くなった所があった。

本文

1 概況
 低気圧が数日の周期で日本付近を通過した後、強い冬型の気圧配置となる日が多く、上旬の中頃、中旬の中頃から終わり頃、下旬の中頃などに日本付近に強い寒気が流れ込んだ。このため、月平均気温は全国的に低く、北・東・西日本日本海側では、曇りや雪または雨の日が多くなり、沖縄・奄美でも曇りや雨の日が多かった。また、北・東・西日本太平洋側でも、晴れの日が続かず、数日の周期で天気が崩れ、大雪となった所もあった。降水量は、沖縄・奄美を除いて全国的に多く、特に、北日本日本海側で平年比154%、東日本日本海側で平年比222%となり、12月としては統計を開始した1946年以降で最も多い記録を更新した。日照時間は、東日本太平洋側を除いて全国的に少なく、北・東・西日本日本海側、沖縄・奄美ではかなり少なかった。月最深積雪は、北陸地方から東北地方で2mを超えた所があったほか、アメダスを含めた全国322の観測地点のうち北・東日本の14地点で、12月としての月最深積雪の最大値を更新した。
 なお、16日から18日にかけては、日本付近を通過した低気圧が北海道の東で発達し、非常に強い冬型の気圧配置となったため、北日本や東・西日本日本海側で大雪や暴風雪となったほか、17日朝から昼前にかけて根室地方の沿岸で、顕著な高潮が発生した。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 月平均気温は、全国的に低かった。
(2)降水量
 月降水量は、北・東日本日本海側ではかなり多く、北・東日本太平洋側、西日本で多かった。倶知安(北海道)、伏木(富山県)、高山(岐阜県)など11地点では、12月の月降水量の多い方からの1位の値を更新した。沖縄・奄美では平年並だった。
(3)日照時間
 月間日照時間は、北・東・西日本日本海側、沖縄・奄美ではかなり少なく、北・西日本太平洋側で少なかった。寿都(北海道)、酒田(山形県)、輪島(石川県)では、月間日照時間の少ない方からの1位の値を更新した。東日本太平洋側では平年並だった。
(4)降雪・積雪
 降雪の深さ月合計は、北・東日本、西日本日本海側で多く、小樽(北海道)では、降雪の深さ月合計の多い方から及び月最深積雪の大きい方からのそれぞれ1位の値を更新した。西日本太平洋側では、平年並だった。また、月最深積雪では、平年を上回ったところが多かった。

問い合わせ先

(観測値や記録について)
 気象庁観測部計画課情報管理室
 電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
 気象庁地球環境・海洋部気候情報課
 電話 03-3212-8341(内線)3154

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