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冬(12~2月)の天候

報道発表日

平成26年3月3日

概要

2014年(平成26年)冬(12~2月)の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 東日本と沖縄・奄美は寒冬
    東日本と沖縄・奄美では、1月下旬から2月はじめを除いては寒気に覆われることが多く、気温は低かった。東日本では3年連続の寒冬となった。北・西日本では平年並だった。
  • 日本海側は一部地域を除いて少雪
    上空の強い寒気の南下は一時的で、日本海側の降雪量は北日本の山沿い等を除いて全般に平年を下回ったところが多く、特に北陸地方の平地では平年を大きく下回った。
  • 太平洋側では大雪に2度見舞われ、関東甲信地方を中心に記録的な大雪となった
    2月上旬と中旬にそれぞれ1度、低気圧が発達しながら日本の南岸を通過し、太平洋側では広い範囲で大雪となった。特に、14日から16日にかけては、関東甲信地方を中心に過去の最深積雪の記録を大幅に上回る記録的な大雪となった。

本文

1 概況
 東日本以西では、1か月程度の周期で気温が変動し、各月とも中旬を中心に寒気に覆われた。東日本と沖縄・奄美では、冬の平均気温は低く、東日本では3年連続の寒冬となった。西日本では、1月下旬から2月はじめにかなり気温の高い日が続いたことから、冬の平均気温は平年並だった。また、北日本では、12月の平均気温は高くなったものの、1月以降は気温の低い日が多く、冬の平均気温は平年並だった。上空の強い寒気は、北日本方面に一時的に南下した程度だったことから、日本海側の降雪量は北日本の山沿い等を除いて全般に平年を下回った地点が多く、特に北陸地方の平地では平年を大きく下回る地点が多かった(資料全文の図①参照)。
 12月中旬から1月中旬にかけては冬型の気圧配置となり、太平洋側では晴れの日が多かった。日本海側では曇りや雪または雨の日が多く、北日本日本海側や山陰の山沿いでは平年を大きく上回る積雪となったところがあった。1月下旬から2月はじめにかけては冬型の気圧配置が弱まり、移動性高気圧に覆われる日もあって、北日本の一部を除いては全国的に晴れの日が多く、気温がかなり高くなった。2月上旬半ばから中旬にかけては、低気圧が日本の南を周期的に通過したことから、太平洋側でも曇りや雪または雨の日があり、7日から8日にかけてと14日から16日にかけては、広い範囲で大雪や大雨となった。特に14日から16日にかけては、最深積雪が甲府(山梨県)で114cm、秩父(埼玉県)で98cm、前橋(群馬県)で73cmになるなど、関東甲信地方を中心に過去の記録を大幅に上回る記録的な大雪となり、甚大な被害となった。沖縄・奄美では、12月中・下旬に寒気や気圧の谷の影響を受けて曇りや雨の日が続いたが、1月は高気圧に覆われて晴れの日が多かった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 冬の平均気温は、東日本、沖縄・奄美で低かった。北日本、西日本は平年並だった。
(2)降水量
 冬の降水量は、北日本、東・西日本太平洋側で多かった。一方、東日本日本海側では少なかった。西日本日本海側、沖縄・奄美は平年並だった。
(3)日照時間
 冬の日照時間は、東・西日本太平洋側、沖縄・奄美で多かった。彦根(滋賀県)では冬の日照時間の多い方からの1位を更新した。北日本、東・西日本日本海側は平年並だった。
(4)降雪・積雪
 冬の降雪の深さ合計は、東日本太平洋側でかなり多く、西日本太平洋側で多かった。前橋(群馬県)、熊谷(埼玉県)、甲府、河口湖(以上、山梨県)では冬の降雪の深さの合計値の多い方からの1位を更新した。一方、北日本から西日本にかけての日本海側ではかなり少なかった。北日本太平洋側は平年並だった。冬の最深積雪は、北日本と東日本太平洋側で平年を上回ったところが多かった。

問い合わせ先

(観測値や記録について)
 気象庁観測部計画課情報管理室
 電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
 気象庁地球環境・海洋部気候情報課
 電話 03-3212-8341(内線)3154

資料全文



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