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2013年12月~2014年1月の北米の顕著な寒波について

報道発表日

平成26年1月22日

概要

  北米大陸では、2013年12月以降、強い寒波の南下にたびたび見舞われ、各地で顕著な低温を記録し、被害が発生しています。米国の東半分の地域では今後来週前半にかけて再び顕著な低温になる見込みです。

本文

天候の経過と被害状況
  北米大陸では2013年12月上旬と下旬、2014年1月上旬に強い寒波の影響を受け、各地で顕著な低温が記録され、低温や強風による被害が発生しました。
  12月上旬にカナダから米国の広い範囲で気温が平年より低くなり、米国北部のモンタナ州やワイオミング州では平年より10℃以上低い気温となりました。12月下旬にはカナダから米国中西部、米国南部のルイジアナ州やテキサス州付近にかけて、1月上旬にはロッキー山脈の東側から北米東岸にかけての広い範囲で平年より気温が低下しました。米国モンタナ州のグレートフォールズでは、12月7日の日平均気温が-29℃以下となり、平年を27℃以上、下回りました。米国イリノイ州のシカゴでは、12月12日頃、12月24日頃、1月6日頃に著しく気温が低下し、1月6日の日最低気温は-26℃を下回りました。米国ミネソタ州のミネアポリス・セントポール国際空港では、1月6日の日最低気温が-30℃を下回りました。
  この寒波の影響を受け、12月上旬には4名、1月上旬には14名の犠牲者が確認されています。また、12月上旬には寒波に伴う強風などの影響を受け、米国南部や南東部などで30万戸の停電、1月上旬には、東部から中部にかけて最大で14万2千戸の停電となったほか、航空機の遅延や欠航など交通機関への影響が生じています(米国政府)。

大気の流れの特徴
  2013年12月以降、極域の寒気の中心は平年と比べて北米側に偏っています。また、上空の偏西風は北米中・東部で大きく南に蛇行しやすい状態にありました。このため、強い寒気がしばしば米国まで南下し、顕著な寒波をもたらしました。

今後の見通し
  米国海洋大気庁の予報によると、米国の東半分の地域では今後2月はじめにかけて低温が続く可能性が高く、特に来週前半にかけては顕著な低温になる見込みです。

なお、気象庁ホームページ「世界の異常気象」において、最近の世界の異常気象や気象災害の状況を週、月、季節別にまとめていますので、あわせてご利用ください。

問い合わせ先

気象庁 地球環境・海洋部 気候情報課 異常気象情報センター
電話:03-3212-8341 (内線)3158

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