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2013年7月の中国中部から朝鮮半島北部の大雨について

報道発表日

平成25年7月19日

概要

中国中部から朝鮮半島北部にかけての広い範囲では、7月初め以降、南からの湿った空気の流入により大雨となっており、各地で被害が発生している。

本文

天候の経過と被害状況
  中国中部から朝鮮半島北部にかけての広い範囲では、7月以降大雨となった。多いところでは7月1日から16日までの積算降水量が平年値の降水量の3~4倍となっている。
  イエンアン(中国、陝西(シャンシー)省)では、7月1日以降の積算降水量が330mm以上となり、7月の月降水量平年値(109.2mm)の約3.1倍、ピョンヤン(北朝鮮)は、490mm以上で月降水量平年値(310.4mm)の約1.6倍となった。ウェンチアン(中国、四川(スーチョワン)省)では、410mm以上となり、過去6年間(2007~2012年)の7月の月降水量平均値(197mm)の約2.1倍となった。
  7月7日以降の大雨により、中国の四川省では68人が死亡・179人が行方不明、7月8日以降の大雨により、陝西省で27人が死亡・2人が行方不明と伝えられた(中国政府)。

大気の流れの特徴
  平年と比べて勢力の強い太平洋高気圧が中国南部方面に張り出し、中国中部から朝鮮半島北部にかけては高気圧の西縁に沿って南から湿った空気が平年より多く流入した。このことが大雨の一因になったとみられる。

今後の見通し
  中国気象局の予報によると、今後7月21日にかけて四川省や陝西省の一部の地域では大雨になるところがある見込み。その後7月25日にかけて四川省や陝西省では曇りの日が多い見込み。

なお、気象庁ホームページ「世界の異常気象」において、最近の世界の異常気象や気象災害の状況を週、月、季節別にまとめていますので、あわせてご利用ください。

問い合わせ先

気象庁 地球環境・海洋部 気候情報課 異常気象情報センター
電話:03-3212-8341 (内線)3158

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