キーワードを入力し検索ボタンを押下ください。

平成25年1月の地震活動及び火山活動について

報道発表日

平成25年2月7日

概要

平成25年1月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文

  • 地震活動
    • 全国の地震活動
       1月28日03時41分に茨城県北部の深さ74kmでM4.8の地震が発生し、茨城県水戸市(みとし)で最大震度5弱を観測しました。
       1月31日23時53分に茨城県北部の深さ8kmでM4.7の地震が発生し、茨城県日立市(ひたちし)で最大震度5弱を観測しました。

       全国で震度3以上を観測した地震の回数は19回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は95回でした。
       震度3以上を観測するなどの主な地震活動の概況は別紙1のとおりです。また、世界の主な地震は別紙2のとおりです。

    • 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動
       「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震は、次第に少なくなってきているものの、 最大震度4以上を観測した地震が5回、震度1以上を観測した地震が93回発生するなど、 引き続き岩手県沖から茨城県沖の広い範囲で発生しました。  1月28日に茨城県北部でM4.8(最大震度5弱)、1月31日に茨城県北部でM4.7(最大震度5弱)の余震が発生しました。
       国土地理院のGNSS観測結果では、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」後の余効変動が継続していますが、 その変動速度は小さくなってきています。

      (余震の見通しについて)
       余震は次第に少なくなってきており、全体的には、M7.0以上の大きな余震が発生する可能性は低くなってきましたが、 今後もまれに大きな余震が発生することがあります。また、これより規模の小さな地震でも、沿岸域や陸域で発生すると、 場合により最大震度5弱以上の揺れとなることがありますので、注意してください。 余震は、広い範囲で発生しているため、同じ規模の余震であっても、発生する場所により各地での震度は異なります。

      (防災上の留意事項)
       引き続き余震による強い揺れに警戒してください。また、これまでの強い揺れのために地盤がゆるんでいる地域では、 降雨や余震による土砂災害の発生する危険性が高まっていますので、併せて警戒してください。 余震活動地域の外側も含めて、常日頃から地震への備えをお願いします。
       また、大きな余震が発生すると津波が発生する可能性があります。海岸で強い揺れを感じた場合、 また、揺れを感じなくても津波警報が発表された場合には、直ちに海岸から離れ高台等の安全な場所に避難してください。

  • 火山活動
     霧島山(新燃岳)では、今期間、噴火は発生せず、火山活動に特段の変化は見られませんでした。 新燃岳の北西数kmの地下深くにあると考えられるマグマだまりへの深部からのマグマの供給は停止した状態が続いています。 しかし、火口には多量の溶岩が溜まっており、火口直下の火山性地震がわずかながらも続いていることから、 現在でも小規模な噴火が発生する可能性は否定できません。 新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。 火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
     桜島では、爆発的噴火を含む活発な噴火活動が継続しました。昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、 噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。 火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
     三宅島では、22日16時38分頃山頂火口でごく小規模な噴火が発生しました。 白色の噴煙が火口縁上200mまで上がり、南東方向に流れました。 同日夕方に実施した現地調査では島の東側山麓(山頂火口から約3㎞)でごく少量の降灰を確認しました。 やや多量の火山ガスの放出が続いています。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     箱根山では、11日ころから駒ヶ岳付近の浅い所を震源とする地震が増加しています。 気象庁の体積ひずみ計や神奈川県温泉地学研究所の傾斜計による地殻変動観測では、山体の膨張を示すわずかな変化がみられています。 国土地理院の地殻変動観測結果では、2012年末頃から、箱根山周辺の一部の基線にわずかな伸びの傾向がみられています。 箱根山では、2001年6月から10月にかけて地震が多発し、国土地理院等の地殻変動観測結果でも山体の膨張を示す変化がみられ、 噴気活動が活発化しました。現時点では、観測されている地殻変動は小さく、噴煙等の状況に特段の変化はみられず、 火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められません。噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)が継続しています。

     その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

     日本の主な火山活動の概況は別紙3のとおりです。また、世界の主な火山活動は別紙4のとおりです。  



    ※GNSS(Global Navigation Satellite Systems)とは、GPSをはじめとする衛星測位システム全般をしめす呼称です。

問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4530)

資料全文

参考資料


国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。

Adobe Reader

このサイトには、Adobe社Adobe Readerが必要なページがあります。
お持ちでない方は左のアイコンよりダウンロードをお願いいたします。

このページのトップへ