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海洋酸性化に関する情報の提供開始について~北西太平洋で海洋酸性化が進行~

報道発表日

平成24年11月20日

概要

 気象庁海洋気象観測船による長期の海洋観測データを解析することにより、地球温暖化に関する情報に加えて、国内で初めて海洋酸性化に関する定期的な監視情報の提供を開始します。
 今回の解析により、北西太平洋海域(東経137度線上の北緯3度~34度)の海洋の酸性化が進行していることが分かりました。

本文

 近年、地球温暖化の主要な原因とされる大気中の二酸化炭素が増加したため、海洋に溶け込む二酸化炭素も増え、「海洋酸性化」が進行している可能性が指摘されています。「海洋酸性化」が進行すると、大気中の二酸化炭素濃度を左右する海洋の二酸化炭素吸収能力の低下や、海洋の生態系への影響などが懸念されます。

 気象庁では地球温暖化や海洋酸性化の状況を把握するため、海洋気象観測船により北西太平洋を対象に長期にわたり継続して海洋観測を実施しています。その観測データをもとに、北西太平洋海域(東経137度線上の北緯3度~34度)の表面海水中における「海洋酸性化」(=水素イオン濃度指数(pH)の低下)の状況について解析を行いました。解析の結果、東経137度線に沿った海域では、観測を行っているすべての緯度帯においてpHが10年あたり約0.02低下し、「海洋酸性化」が進行していることが分かりました。

 今回の解析をもとに、気象庁ホームページ「海洋の健康診断表」を通じて、国内で初めての海洋酸性化に関する定期的な監視情報として提供を開始していきます。

問い合わせ先

地球環境・海洋部 海洋気象課 海洋環境解析センター
電話 03-3212-8341 (内線)5131

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