キーワードを入力し検索ボタンを押下ください。

台風第17号で記録した潮位について ―8地点で過去の最高潮位を更新しました―

報道発表日

平成24年10月1日

概要

台風第17号で最高潮位(速報値)を更新した地点と発生時刻、要因等を取りまとめました。

本文

 平成24年9月28日から10月1日にかけて、全国に影響を及ぼした台風第17号では、 台風が上陸した東海地方を中心に太平洋沿岸において過去に記録した最高潮位を上回る潮位を観測し、各地で高潮による被害が発生しました。 最高潮位(速報値)を更新した地点を発生時刻順に別紙に示します。

 台風第17号は、29日に沖縄本島付近を通過した後、30日19時頃に愛知県東部に上陸し、 30日夕方に三重県から神奈川県の沿岸で高潮が発生し最高潮位を更新しました。 この要因としては、以下の4つの条件が重なったことがあげられます。

   ①台風による吸い上げ・吹き寄せ効果
   ②海水温が高いことなどにより一年の中で最も潮位が高くなる時期
   ③9月30日が満月で大潮
   ④台風通過時間帯が満潮時間帯


 さらに、東海地方では特に静岡県を中心に異常潮位により潮位が平常時よりも高い状態となっており、この影響が高潮に加わったと見られます。 この異常潮位の原因は、黒潮を起源とする暖かい海水が9月下旬に静岡県沿岸へ流れ込んでいるためと推測されます。 この地域の潮位は、台風通過後も30センチから50センチ程度平常時より高い状態が続いていることから、引き続き注意が必要です。


※本文の第2段落1文目の「台風第17号は、沖縄本島付近を通過した後、潮岬付近を通過し愛知県東部に上陸し、」を「台風第17号は、29日に沖縄本島付近を通過した後、30日19時頃に愛知県東部に上陸し、」に修正しました。(平成24年10月1日17時)

問い合わせ先

気象庁 地球環境・海洋部海洋気象課
電話 03-3212-8341(内線)5149

資料全文


Adobe Reader

このサイトには、Adobe社Adobe Readerが必要なページがあります。<
/> お持ちでない方は左のアイコンよりダウンロードをお願いいたします。

このページのトップへ