台風第16号で記録した潮位について ―12地点で過去の最高潮位を更新しました―
報道発表日
平成24年9月21日
概要
台風第16号で最高潮位(速報値)を更新した地点と発生時刻、要因等を取りまとめました。
本文
平成24年9月15日から18日にかけて、西日本を中心に影響を及ぼした台風第16号では、過去に記録した最高潮位を上回る潮位を観測し、
各地で高潮による被害が発生しました。最高潮位(速報値)を更新した地点と発生時刻、台風の中心位置を別紙に示します。
台風第16号は、沖縄本島付近を通過した後、九州からは比較的離れた東シナ海上を北上しましたが、17日9時には九州各地で最高潮位を更新しました。 この要因としては、以下の4つの条件が重なったことがあげられます。
①海水温が高いことなどにより一年の中で最も潮位が高くなる時期
②16日が新月で大潮
③台風通過時間帯が満潮時間帯
④台風による吸い上げ・吹き寄せ効果
また、日本海側では台風が最も接近した時刻から半日以上経過した後、最高潮位を記録した地点がみられました。 これは、山陰付近で台風の影響による南西風が持続したことにより海水が沿岸方向に寄せられたことで一時的に高まった潮位が、 その後、岸に沿って東に移動したことによって記録されたと推定されます。
台風第16号は、沖縄本島付近を通過した後、九州からは比較的離れた東シナ海上を北上しましたが、17日9時には九州各地で最高潮位を更新しました。 この要因としては、以下の4つの条件が重なったことがあげられます。
①海水温が高いことなどにより一年の中で最も潮位が高くなる時期
②16日が新月で大潮
③台風通過時間帯が満潮時間帯
④台風による吸い上げ・吹き寄せ効果
また、日本海側では台風が最も接近した時刻から半日以上経過した後、最高潮位を記録した地点がみられました。 これは、山陰付近で台風の影響による南西風が持続したことにより海水が沿岸方向に寄せられたことで一時的に高まった潮位が、 その後、岸に沿って東に移動したことによって記録されたと推定されます。
問い合わせ先
気象庁 地球環境・海洋部海洋気象課
電話 03-3212-8341(内線)5149