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8月の天候

報道発表日

平成24年9月3日

概要

2012年(平成24年)8月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 北日本から西日本では高温、東日本と東北地方で少雨・多照
    太平洋高気圧の勢力が日本の東海上で強く、本州付近に張り出したため、北日本から西日本では気温が高く、猛暑日となった所があった。また、東日本と東北地方では日照時間が多く、降水量が少なかった。
  • 西日本を中心に局地的な大雨が発生
    西日本を中心に太平洋高気圧の縁を回る湿った空気や上空に寒気が流れ込んだ影響で、大気の状態が不安定となり局地的な大雨が発生した。特に、13~14日にかけては近畿中部で集中豪雨となった。
  • 沖縄・奄美では記録的な多雨
    上旬に台風第9号、第11号、下旬に台風第14号、第15号の影響を受けたため、8月の降水量は統計を開始した1946年以降最も多く、日照時間はかなり少なかった。

本文

1 概況
 太平洋高気圧の勢力が日本の東海上で強く、本州付近に張り出したため、北日本から西日本では月平均気温が高かった。特に月初めは気温が平年を大幅に上回り広い範囲で猛暑日となった。その後は一旦平年程度に暑さはおさまったものの、月の後半は北日本と東日本を中心に気温が再び平年を上回り、所々で猛暑日となる状態が続いた。北日本と東日本では下旬の気温がかなり高く、北日本では1961年以降最も高かった。また、東日本を中心に晴れの日が多く、東日本と東北地方では日照時間が多く、降水量が少なかった。一方、西日本を中心に太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気や上空に寒気が流れ込んだ影響で、大気の状態が不安定となり、局地的な大雨や雷雨となった所があった。特に、13~14日にかけて、朝鮮半島から日本海中部へのびる前線がゆっくりと南下し、本州付近に達した。前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んだため、大気の状態が非常に不安定となり、近畿中部を中心に大雨となり、局地的に猛烈な雨が降った。沖縄・奄美では、上旬に台風第9号、第11号、下旬には台風第14号や26日に沖縄本島付近を通過した台風第15号の影響を受けたため、8月の降水量は統計を開始した1946年以降最も多く、日照時間はかなり少なく、気温は低かった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 月平均気温は、北日本から西日本では高く、北・東日本で平年を1℃以上上回った。一方、沖縄・奄美では低かった。
(2)降水量
 月降水量は、沖縄・奄美でかなり多く、平年の200%を上回った。与那国島、久米島(以上、沖縄県)、沖永良部(鹿児島県)では8月の月降水量の多い方からの一位を更新した。一方、北日本太平洋側ではかなり少なく、東日本では少なかった。河口湖(山梨県)では8月の月降水量の少ない方からの一位を更新した。北日本日本海側、西日本では平年並だった。
(3)日照時間
 月間日照時間は、東日本ではかなり多く、北日本で多かった。小名浜(福島県)、軽井沢(長野県)、水戸(茨城県)など5地点では8月の月間日照時間の多い方からの一位を更新した。一方、沖縄・奄美ではかなり少なく、名護(沖縄県)では8月の月間日照時間の少ない方からの一位を更新した。西日本では平年並だった。

問い合わせ先

気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154

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