キーワードを入力し検索ボタンを押下ください。

平成24年2月の地震活動及び火山活動について

報道発表日

平成24年3月8日

概要

平成24年2月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文

  • 地震活動
     2月8日21時01分に佐渡付近でM5.7の地震が発生し、新潟県佐渡市(さどし)で最大震度5強を観測しました。
     2月19日14時54分に茨城県北部でM5.2の地震が発生し、茨城県日立市(ひたちし)で最大震度5弱を観測しました。
     「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震は、次第に少なくなってきているものの、最大震度4以上を観測した地震が6回、震度1以上を観測した地震が182回発生するなど、引き続き岩手県沖から茨城県沖の広い範囲で発生しました。
     国土地理院のGPS 観測結果では、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」後の余効変動が継続していますが、その変動速度は小さくなってきています。
     全国で震度3以上を観測した地震の回数は32回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は130回でした。
     震度3以上を観測するなどの主な地震活動の概況は別紙1のとおりです。また、世界の主な地震は別紙2のとおりです。

  • 火山活動
     霧島山(新燃岳)では、今期間、噴火は発生しませんでした。国土地理院のGPS 観測結果では、霧島山周辺で、「えびの」-「牧園」、「牧園」-「都城2」、「都城2」-「えびの」の基線において、新燃岳で2011年1月26日に噴火が発生して以降、同年2月1日まで顕著な縮みの傾向が見られましたが、その後伸びの傾向が見られます。2011年12月頃から、それまで見られていた伸びの傾向が鈍化し、その後停滞しています。
     新燃岳の北西数km の地下深くのマグマだまりへの深部からのマグマの供給は停止しています。しかし、現在でも火口やその直下には高温の溶岩が溜まっており、新燃岳直下の火山性地震も続いていることから、突発的な噴火が発生する可能性があります。また、今後、深部からのマグマ供給が再開する可能性もあり、新燃岳へ多量のマグマが上昇すれば新たな噴火の可能性もあります。新燃岳火口から概ね3km の範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
     桜島では、昭和火口で爆発的噴火を含む活発な噴火活動が継続しました。昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2km の範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
     三宅島では、多量の火山ガスの放出が続いています。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     諏訪之瀬島では、6日に爆発的噴火が発生するなど、噴火活動は活発に経過しました。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     硫黄島では、上旬に、島西部の旧噴火口でごく小規模な水蒸気爆発が発生しました。火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生すると予想されますので、これまで小規模な噴火が発生した島東部の海岸付近、島西部及び南東沖(翁浜沖)では噴火に対する警戒が必要です。火口周辺警報(火口周辺危険)が継続しています。  日本の主な火山活動の概況は別紙3のとおりです。また、世界の主な火山活動は別紙4のとおりです。

問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4530)

資料全文

参考資料


国土地理院のGPSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。

Adobe Reader

このサイトには、Adobe社Adobe Readerが必要なページがあります。
お持ちでない方は左のアイコンよりダウンロードをお願いいたします。

このページのトップへ