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平成23年12月の地震活動及び火山活動について

報道発表日

平成24年1月10日

概要

平成23年12月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文

  • 地震活動
     震度5弱以上を観測した地震及び津波を観測した地震はありませんでした。
     「平成23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」の余震は、次第に少なくなってきているものの、最大震度4を観測した地震が2回、震度1以上を観測する地震が209回発生するなど、引き続き岩手県沖から茨城県沖の広い範囲で発生しました。
     国土地理院のGPS観測結果では、「平成23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」後の余効変動が継続していますが、その変動速度は小さくなってきています。  全国で震度3以上を観測した地震の回数は36回、日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は143回でした。
     震度3以上を観測するなどの主な地震活動の概況は別紙1のとおりです。また、世界の主な地震は別紙2のとおりです。

  • 火山活動
     霧島山(新燃岳)では、今期間、噴火は発生しませんでした。国土地理院のGPS観測結果では、霧島山周辺で、「えびの」-「牧園」、「牧園」-「都城2」、「都城2」-「えびの」の基線において、新燃岳で2011年1月26日に噴火が発生して以降、同年2月1日まで顕著な縮みの傾向が見られましたが、その後伸びの傾向が見られます。2011年12月初め頃から、それまで見られていた伸びの傾向がやや鈍化しています。新燃岳の北西地下深くのマグマだまりへのマグマの供給は続いており、マグマだまりから新燃岳へ多量のマグマが上昇すれば、噴火活動が再び活発化する可能性があります。新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
     桜島では、昭和火口で爆発的噴火を含む活発な噴火活動が継続しました。昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
     三宅島では、やや多量の火山ガスの放出が続いています。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     口永良部島では、11月30日頃から火山性地震のやや多い状態が続き、12月11日以降はさらに増加したことから、火山活動が高まっていると判断し、15日15時00分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げました。火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されますので、新岳火口から概ね1㎞の範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。  諏訪之瀬島では、今期間噴火は発生しませんでしたが、長期にわたり噴火を繰り返しています。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。  日本の主な火山活動の概況は別紙3のとおりです。また、世界の主な火山活動は別紙4のとおりです。

問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4530)

資料全文

参考資料


国土地理院のGPSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。

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