6月から9月にかけてのインドシナ半島の多雨について
報道発表日
平成23年10月12日
概要
インドシナ半島では、夏のモンスーンによる雨季にあたる6月から9月にかけて、平年より雨の多い状況が続き、チャオプラヤ川やメコン川の流域では洪水による大きな被害が報道されている。
本文
大雨の状況
6月から9月までの4か月降水量は、タイ北部のチェンマイで921mm(平年比134%)、タイの首都バンコクで1251mm(同140%)、ラオスの首都ビエンチャンで1641mm(同144%)になるなど、インドシナ半島のほとんどの地点で平年の約1.2倍から1.8倍の多雨となりました。この多雨をもたらした降雨は、上記の河川流域全体に、雨季の期間を通して、平年よりも多く降り続いたというのが特徴です。
夏のアジアモンスーンの活動について
6月から9月の4か月平均した対流活動(積雲活動)は、南アジアから東南アジアにかけての北緯10度から北緯20度の帯状の領域で平年より活発となっており、インドシナ半島の6月から9月にかけての多雨は、平年よりも活発な夏のアジアモンスーンによってもたらされたと考えられます。
問い合わせ先
気象庁 地球環境・海洋部 気候情報課
電話:03-3212-8341 (内線)3157