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地球温暖化に関する新たな海洋観測の成果について

報道発表日

 平成23年4月26日

概要

 地球温暖化の監視のため実施している気象庁海洋気象観測船を含む国際的な海洋観測の結果、太平洋域における海水中の二酸化炭素等に関する新たな知見が得られました。

本文

 海洋は、地球温暖化の原因である二酸化炭素を吸収して地球温暖化の進行を緩やかにしています。このため、海洋の二酸化炭素の吸収量の変化は、地球温暖化の進行に大きく影響します。また、海洋は大気と比べて熱容量が大きいことから、海水温や海流などの変化は気候に大きな影響を与えます。
 このため気象庁は、海洋気象観測船(凌風丸及び啓風丸)の観測結果とともに気象庁も参加する国際的な海洋観測網で得られたデータをもとに、地球温暖化をはじめとした気候システムに影響を与えるような変化が海洋内部で起きているかを把握すべく、太平洋域の海洋の状況について解析を行い、以下の新たな知見が得られました。

  1. 太平洋域の海洋が吸収している二酸化炭素の吸収量に、長期的な変化は見られなかった(太平洋域の吸収量は炭素換算で年間約6.5億トン)【別紙 1】


  2. 北西太平洋域における二酸化炭素量について、近年の状況が明らかになった(過去16年間で海面から水深500m程度の深さに含まれる二酸化炭素量が増加)【別紙 2】


  3. 北西太平洋域における底層(概ね水深4000m以深)の水温が、過去16年間で0.005℃上昇が確認された 【別紙 3】


 解析結果の詳細については、気象庁ホームページ「海洋の健康診断表」からご覧いただけます。気象庁は、今後も地球温暖化や気候変動に大きな影響を与える可能性のある海洋の変化を監視し、得られた成果を「海洋の健康診断表」から公表していきます。

問い合わせ先

地球環境海洋部海洋気象課 海洋環境解析センター
Tel 03-3212-8341(内5163)

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