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冬(12~2月)の天候

報道発表日

平成23年3月1日

概要

2011年(平成23年)冬(12~2月)の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 12月終わりから1月末にかけては日本海側で大雪が降りほぼ全国で低温となった
    12月終わりから1月末にかけては強い寒気が断続的に日本付近へ流れ込んだため、ほぼ全国で気温が低く日本海側では広い範囲で大雪になった。この影響で、西日本では冬の降雪量が多かった。
  • 気温の低い時期と高い時期との対照が明瞭で北・東日本は暖冬だった
    冬型の気圧配置が長続きして気温の低い時期と、寒気の影響が弱く気温の高い時期との対照が、全国的に明瞭だった。特に12月前半と2月後半は日本付近へ強い寒気が流れ込むことがほとんどなく、全国的に暖かかった。北・東日本では3年連続で冬の気温が高くなった。
  • 沖縄・奄美では15年ぶりに寒冬となった
    12月終わりから1月末にかけて強い寒気が断続的に流れ込んだことなどにより、沖縄・奄美では冬の気温が15年ぶり(1995/96年冬以来)に低くなった。

本文

1 概況
 冬型の気圧配置が長続きして気温の低い時期と、寒気の影響が弱く気温の高い時期との対照が、全国的に明瞭だった。12月終わりから1月末にかけては、日本付近に強い寒気が断続的に流れ込んだため冬型の気圧配置がおおむね持続してほぼ全国で気温が低かった。寒気の影響は西・南ほど強く、西日本と沖縄・奄美では1月の気温がかなり低くなった。それ以外の期間では冬型の気圧配置は長続きせず、特に12月前半と2月後半は日本付近へ強い寒気が流れ込むことがほとんどなかったため、全国的に気温が高かった。冬の気温は、北・東日本では高く3年連続の暖冬になった一方、西日本は平年並で沖縄・奄美では低かった。なお、沖縄・奄美で冬の気温が低くなったのは、1995/96年冬以来15年ぶりだった。
 日本付近に強い寒気が断続的に流れ込んだ12月終わりから1月末にかけては、山沿いでは3メートルを超える積雪の所もあったほかアメダスを含む22地点で積雪の深さが観測史上1位を更新するなど、日本海側の広い範囲で降雪量が多くなった。特に12月終わりには西日本日本海側を中心に大雪が降ったことなどにより、西日本では冬の降雪量が多かった。なお北・東日本日本海側では、12月終わりから1月末にかけては広く大雪になったが、平年の降雪量が多い2月が顕著な少雪だったため、冬の降雪量は北日本日本海側では少なく東日本日本海側でも平年並にとどまった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 冬の平均気温は、北日本と東日本で高かった。一方、沖縄・奄美では低く、西日本では平年並だった。全国的に気温の低い時期と高い時期との差が大きかった。
(2)降水量
 冬の降水量は、北日本太平洋側と東日本日本海側でかなり多く、北日本日本海側、東日本太平洋側、および西日本日本海側で多かった。大船渡(岩手県)、仙台(宮城県)、米子(鳥取県)では、冬の降水量の最大値を更新した。西日本太平洋側と沖縄・奄美では平年並だった。
(3)日照時間
 冬の日照時間は、北日本日本海側でかなり多く、東日本と西日本太平洋側で多かった。北日本太平洋側、西日本日本海側、および沖縄・奄美では平年並だった。
(4)降雪・積雪
 冬の降雪の深さ合計は、西日本日本海側で多かった。一方、北日本日本海側では少なく、東日本日本海側では平年並だった。冬の最深積雪は、北日本から西日本にかけての日本海側で平年を上回ったところが多かった。

 アメダスを含む最深積雪が観測史上1位を更新した地点を「冬(12~2月)の天候」16ページに掲載した。


問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154

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