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平成22年9月の地震活動及び火山活動について

報道発表日

平成22年10月8日

概要

平成22年9月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文

  • 地震活動
     震度5弱以上を観測した地震及び津波を観測した地震はありませんでした。
     全国で震度1以上を観測した地震の回数は123回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は112回でした。
     国土地理院のGPS観測結果では、豊後水道周辺では、プレート間のゆっくり滑り(スロースリップ)現象に伴う地殻変動の影響が見られます。それ以外は特に目立った変動は見られません。なお、9月29日に福島県中通りで発生した地震に伴い、ごくわずかな地殻変動が観測されました。

     震度3以上を観測するなどの主な地震活動の概況は別紙1のとおりです。また、世界の主な地震は別紙2のとおりです。

  • 火山活動
     桜島の昭和火口では、上旬まで爆発的噴火を含む噴火の多い状態で経過しましたが、中旬以降減少しました。南岳山頂火口では、噴火は発生していません。火山性地震及び火山性微動は少ない状態が続いており、山体の収縮を示す地殻変動が観測されています。これらのことから、当面、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火の兆候は認められなくなったと考え、30日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げました。今後も昭和火口及び南岳山頂火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。なお、昭和火口の噴火活動は、2006年6月の噴火以降、長期的には次第に活発化している傾向がみられますので、今後の火山活動の推移に注意する必要があります。
     三宅島では、多量の火山ガスの放出が続いています。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     霧島山(新燃岳)では、火山性地震が増減を繰り返しながら、やや多い状態で経過しました。新燃岳火口から概ね1kmの範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     諏訪之瀬島では、爆発的噴火を含む噴火が断続的に発生しました。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

     日本の主な火山活動の概況は別紙3のとおりです。また、世界の主な火山活動は別紙4のとおりです。

問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4530)

資料全文

参考資料


国土地理院のGPSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。

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