ヒートアイランド監視報告(平成21年)~九州北部地方(山口県を含む)の都市におけるヒートアイランド現象の特徴を調査~
報道発表日
平成22年6月24日
概要
福岡市を中心とした九州北部地方(山口県を含む)の都市におけるヒートアイランド現象について調査を行い、「ヒートアイランド監視報告(平成21年)」として取りまとめました。
本文
気象庁では、平成16年度からヒートアイランド現象1の特徴について調査を行い、「ヒートアイランド監視報告」として毎年公表してきました。平成21年度は、九州北部地方2の都市を対象にした気温等の長期変化傾向に関する統計調査及び都市気候モデル3を用いた都市化の影響に関する調査を行いました。その結果、九州北部地方におけるヒートアイランドについて、以下のような特徴が明らかになりました。
このほか、関東地方の過去30年間における土地利用変化による気温上昇への影響について、都市気候モデルを用いた調査を行い、コラムとして取り上げています。都心部よりも周辺部での昇温が顕著であり、都市域が拡大していることが影響していると考えられます。
「ヒートアイランド監視報告(平成21年)」は、気象庁ホームページの次のアドレスに掲載しています。
(http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/himr/2010/index.html)
1ヒートアイランド現象(heat island=熱の島)
都市の気温が周囲よりも高い状態になる現象です。気温の高い地域が都市を中心に島のような形になることから、このように呼ばれます。
2九州北部地方
福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県及び山口県
3都市気候モデル
都市の地形、土地利用、人工排熱などに起因する熱のやりとりをモデル化し、これを入力して大気の状態をコンピュータで計算して都市の気温分布などを再現する数値モデル。
図を含む全文については、下記の「資料全文」をご参照ください。
問い合わせ先
気象庁 地球環境・海洋部 気候情報課
電話03-3212-8341(内線)3167
福岡管区気象台技術部気候・調査課
電話092-725-3614