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東京大学地震研究所等による「フィリピン海プレート北縁における地殻構造と火山深部構造の解明」構造探査への対応について

報道発表日

平成21年10月23日

概要

東京大学地震研究所等による「フィリピン海プレート北縁における地殻構造と火山深部構造の解明」構造探査への 気象庁の対応について説明します。

本文

 東京大学地震研究所を代表機関とした標記の構造探査が、平成21年10月26日から11月2日にかけて実施される予定です(注1)
 このうち、10月29日から11月2日にかけて伊豆半島沖、伊豆大島沖及び房総半島沖で予定されている海中発破では、 場合によっては、発破地点に近い場所で震度1~2の揺れが観測される可能性があります。 このため、この海中発破により震度1以上が観測された場合、気象庁は以下の対応を行ないます。

1.地震情報発表の取りやめ
 本海中発破により震度1~2の揺れを観測した場合、基本的に地震情報の発表は行いません。ただし、次の場合は、地震情報を発表します。

(1) 可能性は低いものの、仮に震度3以上を観測した場合、通常の地震と同様に「震度速報」を発表します(注2)。 この「震度速報」では、地震が本海中発破によるものかどうかの記載はありません。
  続いて発表する地震情報(「震源に関する情報」、「震源・震度に関する情報」、「各地の震度に関する情報」)で、 観測した揺れは海中発破によるものであり自然地震ではない旨を付加して発表します。
(2) 震度1~2の揺れが繰り返し観測された場合、揺れは海中発破によるものであり、自然地震ではない旨を「地震情報(その他の情報)」で発表します。

 期間:平成21年10月29日(木)06時から11月2日(月)18時
(気象・海象により作業が延期される場合を考慮)

 なお、自動的に発信される高度利用者向けの緊急地震速報(予報)については、本海中発破により発信される可能性があります。

2.本対応を行なう理由
 地震情報は本来自然地震を対象として発表するもので、揺れの程度が小さく人工的な発破に起因することが明らかな場合に発表することは不適当です。 そのため、震度1~2の揺れが1回観測された程度の場合は、地震情報を発表しないこととします。

 一方、震度3以上の揺れとなった場合や震度1~2の揺れでも繰り返し観測された場合、揺れにより不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
 そのため、震度3以上の場合は、震度速報を発表し、その後の地震情報で補足します。 また、震度1~2の揺れが繰り返し観測された場合は、「地震情報(その他の情報)」で自然地震ではない旨を発表します。


(注1)東京大学地震研究所等による「フィリピン海プレート北縁における地殻構造と火山深部構造の解明」構造探査については、東京大学地震研究所火山噴火予知研究センターのホームページに掲載されています。発破地点や構造探査の詳しい内容については、そちらをご参照下さい。
  東京大学地震研究所火山噴火予知研究センターホームページ
   http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/VRC/

(注2)震度3を観測しても、揺れを観測した地点が1地点のみの場合等には震度速報が発表されない場合があります。

問い合わせ先

気象庁地震火山部地震津波監視課 03-3212-8341(内線4703)

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