平成21年8月の地震活動及び火山活動について
報道発表日
平成21年9月8日
概要
平成21年8月の地震活動及び火山活動について解説します。
本文
- 地震活動
8月11日05時07分に駿河湾でM6.5の地震が発生し、静岡県伊豆市(いずし)、焼津市(やいづし)、牧之原市(まきのはらし)、御前崎市(おまえざきし)で最大震度6弱を観測しました。この地震により、静岡県の沿岸では高いところで36cmの津波を観測しました。国土地理院のGPS観測結果では、この地震に伴う小さな地殻変動が観測されています。
8月13日07時48分に八丈島東方沖でM6.6の地震が発生し、東京都八丈町(はちじょうまち)で最大震度5弱を観測しました。
全国で震度1以上を観測した地震の回数は163回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は107回でした。
震度3以上を観測するなどの主な地震活動の概況は別紙1のとおりです。また、世界の主な地震は別紙2のとおりです。
- 火山活動
桜島の昭和火口では、爆発的噴火を含む噴火が時々発生しました。引き続き、南岳山頂火口及び昭和火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されるので、火口から概ね2kmの範囲では大きな噴石に警戒が必要です。桜島では、火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
口永良部島では、GPSによる地殻変動観測で新岳火口浅部の膨張を示す変化が認められなくなったことなどから、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められなくなったと判断して、8月4日に噴火予報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(平常)に引き下げ、噴火警報を解除しました。
浅間山では、火山性地震がやや多い状態で推移しています。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
三宅島では、多量の火山ガスの放出が続いており、火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
諏訪之瀬島では、小規模な噴火が断続的に発生しました。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
日本の主な火山活動の概況は別紙3のとおりです。また、世界の主な火山活動は別紙4のとおりです。
問い合わせ先
地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4530)
資料全文
- 平成21年8月の地震活動及び火山活動について[PDF形式:16KB]
- 別紙1(日本の主な地震活動)[PDF形式:116KB]
- 別紙1参考(日本の主な地震活動の参考資料)[PDF形式:169KB]
- 別紙2(世界の主な地震活動)[PDF形式:61KB]
- 別紙3(日本の主な火山活動)[PDF形式:43KB]
- 別紙4(世界の主な火山活動)[PDF形式:115KB]
参考資料
国土地理院のGPSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。