エルニーニョ監視速報を拡充します
報道発表日
平成21年7月10日概要
日本をはじめ世界での異常気象発生をこれまでより的確に予測するため、平成21年7月から、エルニーニョ監視速報に、インド洋及び西太平洋熱帯域の海洋変動の監視・予測情報を加えます。本文
気象庁では、エルニーニョ監視速報により、エルニーニョ監視海域の海面水温変動の監視、予測情報を毎月提供しています。しかし最近の研究では、エルニーニョ監視海域だけでなく、インド洋熱帯域及び西太平洋熱帯域の海面水温変動も、日本の天候に大きな影響を及ぼすことが明らかとなっています。気象庁では、これらの海域の海面水温を監視、予測することの有効性を確認し、情報提供の準備が整ったことから、平成21年7月より、エルニーニョ監視速報に、インド洋及び西太平洋熱帯域の海洋変動の監視予測情報を加えることとしました。
これにより、日本をはじめ世界での異常天候発生をこれまでより的確に予測するとともに、異常気象発生リスクの評価に資することが期待されます。
【拡充の内容】
- インド洋熱帯域及び西太平洋熱帯域における海面水温の実況と6か月先までの予測情報を加えます。
- エルニーニョ監視海域を含めた3つの海域のいずれかで、海面水温が大きな偏差を持つ場合、天候への影響について解説した参考情報を適宜提供します。
問い合わせ先
地球環境・海洋部気候情報課 エルニーニョ班電話 03-3212-8341(内線)5134, 5135