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平成21年3月の地震活動及び火山活動について

報道発表日

平成21年4月7日

概要

平成21年3月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文

  • 地震活動
     震度5弱以上を観測した地震及び津波を観測した地震はありませんでした。
     全国で震度1以上を観測した地震の回数は90回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は54回でした。
     国土地理院のGPS観測結果では、全国の地殻変動について特に目立った変動は見られません。

     震度3以上を観測するなどの主な地震活動の概況は別紙1のとおりです。また、世界の主な地震は別紙2のとおりです。

     
  • 火山活動
     桜島の昭和火口では、1日から2日にかけて昭和火口で爆発的噴火が3回発生したことなどから噴火活動は活発化する傾向にあると判断し、2日に火口周辺警報を発表し噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。その後、10日05時22分に爆発的噴火が発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が2合目(昭和火口から2km付近)まで達したことから、噴火活動は活発化する恐れがあると判断し、10日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベル3を切り替えました。
     浅間山では、15日にごく小規模な噴火が発生しました。その後も火山性地震はやや多い状態が続いていますが、2月2日の噴火前にみられた周期の短い火山性地震の増加は認められないことや、二酸化硫黄の放出量も減少してきていることなどから、山頂火口から4kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなったと考えられ、4月7日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げました。
     口永良部島では、GPSによる地殻変動観測で、2008年9月以降続いていた新岳火口浅部のわずかな膨張を示す変化が2009年2月以降鈍化し、2008年9月から12月頃にかけて増加した二酸化硫黄の放出量も2009年1月以降やや減少していることなどから、火口から半径2km程度に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったと判断し、18日に噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引下げました。
     雌阿寒岳では、ポンマチネシリ火口の噴煙はやや多い状態で推移しました。雌阿寒岳では、火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     三宅島では、多量の火山ガスの放出が続いており、火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     諏訪之瀬島では、小規模な噴火が時々発生しました。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

     日本の主な火山活動の概況は別紙3のとおりです。また、世界の主な火山活動は別紙4のとおりです。

問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4530)

資料全文

参考資料


国土地理院のGPSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。

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