平成21年2月の地震活動及び火山活動について
報道発表日
平成21年3月6日
概要
平成21年2月の地震活動及び火山活動について解説します。
本文
- 地震活動
震度5弱以上を観測した地震及び津波を観測した地震はありませんでした。
全国で震度1以上を観測した地震の回数は110回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は67回でした。
国土地理院のGPS観測結果では、全国の地殻変動について特に目立った変動は見られません。
震度3以上を観測するなどの主な地震活動の概況は別紙1のとおりです。また、世界の主な地震は別紙2のとおりです。
- 火山活動
浅間山では、傾斜変動と火山性地震が増加したことなどから、2月1日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。2日01時51分頃に小規模な噴火が発生し、この噴火に伴い関東南部でも降灰が確認されました。その後、3日に火口周辺警報(火口周辺規制、噴火警戒レベル3を継続)を発表し、警報事項を切替えました。9日から17日にかけてごく小規模な噴火が発生するなど、引き続き火山活動の高まった状態が続いています。
桜島では、2月1日から2日にかけて昭和火口で爆発的噴火が繰り返し発生したことなどから、噴火活動は活発化する傾向にあると判断し、2日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。その後、19 日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを3から2に引き下げました。3月1日から2日にかけて昭和火口で爆発的噴火が3回発生したことなどから噴火活動は活発化する傾向にあると判断し、3月2日に火口周辺警報を発表し噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。
口永良部島では、GPSによる地殻変動観測で、新岳火口浅部の膨張を示す変化が続くなど、依然として火山活動が高まった状態となっており、火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
雌阿寒岳では、ポンマチネシリ火口の噴煙はやや多い状態で推移しました。雌阿寒岳では、火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
三宅島では、多量の火山ガスの放出が続いており、火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
諏訪之瀬島では、小規模な噴火が時々発生しました。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
日本の主な火山活動の概況は別紙3のとおりです。また、世界の主な火山活動は別紙4のとおりです。
問い合わせ先
地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4530)
資料全文
- 平成21年2月の地震活動及び火山活動について[PDF形式:17KB]
- 別紙1その1(日本の主な地震活動の概要)[PDF形式:247KB]
- 別紙1その2(北海道~沖縄の主な地震活動)[PDF形式:1.2MB]
- 別紙1その3(東海地域の地震活動)[PDF形式:545KB]
- 別紙1その4(日本の主な地震活動の参考資料)[PDF形式:195KB]
- 別紙2(世界の主な地震活動)[PDF形式:47KB]
- 別紙3(日本の主な火山活動)[PDF形式:236KB]
- 別紙4(世界の主な火山活動)[PDF形式:73KB]
参考資料
国土地理院のGPSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。