エルニーニョ監視速報No.196(2008年 12 月)
報道発表日
平成21年1月9日
概要
太平洋赤道域の大気・海洋の状況(2008年 12 月)と エルニーニョ/ラニーニャ現象に関する今後の見通しについて解説します。
本文
- エルニーニョ監視海域の海面水温は基準値よりやや低い値だった。太平洋赤道域の海面水温は、中部で顕著な負偏差だった。海洋表層(海面から深度数百mまでの領域)の水温は、中部から東部にかけて顕著な負偏差、西部では正偏差だった。また、日付変更線付近の対流活動は不活発だった。これらの状態はラニーニャ現象時に見られる特徴を呈している。
- エルニーニョ監視海域の海面水温は、冬には基準値よりやや低い値で、春から夏にかけて基準値に近い値で推移すると予測される。ラニーニャ現象が発生しているとみられ、冬の間持続する可能性がある。
問い合わせ先
地球環境・海洋部気候情報課 エルニーニョ班
電話 03-3212-8341(内線)5134, 5135