平成20年12月の地震活動及び火山活動について
報道発表日
平成21年1月7日
概要
平成20年12月の地震活動及び火山活動について解説します。
本文
- 地震活動
12月20日に関東東方沖でM6.6の地震が発生し、岩手県と宮城県の沿岸で小さな津波を観測しました。震度5弱以上を観測した地震はありませんでした。
全国で震度1以上を観測した地震の回数は130回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は90回でした。
また、期間外ですが、1月4日にニューギニア付近でM7.6の地震が発生し、この地震により伊豆・小笠原諸島、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸、沖縄県で津波を観測しました。
国土地理院のGPS観測結果では、全国の地殻変動について特に目立った変動は見られません。
震度3以上を観測するなどの主な地震活動の概況は別紙1のとおりです。また、世界の主な地震は別紙2のとおりです。
- 火山活動
口永良部島では、GPSによる地殻変動観測で、新岳火口浅部の膨張を示す変化が続くなど、依然として火山活動が高まった状態となっており、火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
雌阿寒岳では、ポンマチネシリ火口の噴煙はやや多い状態で推移しました。雌阿寒岳では、火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
浅間山では、火山性地震がやや多いことなどから、依然として火山活動が高まった状態が続いており、火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
桜島では、南岳山頂火口および昭和火口でごく小規模な噴火が時々発生しました。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
三宅島では、多量の火山ガスの放出が続いており、火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
諏訪之瀬島では、小規模な噴火が時々発生しました。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
[その他]
12月16日10時より、雌阿寒岳および十勝岳に噴火警戒レベルを導入しました。
日本の主な火山活動の概況は別紙3のとおりです。また、世界の主な火山活動は別紙4のとおりです。
問い合わせ先
地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4530)
資料全文
- 平成20年12月の地震活動及び火山活動について[PDF形式:12KB]
- 別紙1その1(日本の主な地震活動の概要)[PDF形式:136KB]
- 別紙1その2(北海道~沖縄の主な地震活動)[PDF形式:1,218KB]
- 別紙1その3(東海地域の地震活動)[PDF形式:542KB]
- 別紙1その4(日本の主な地震活動の参考資料)[PDF形式:169KB]
- 別紙2(世界の主な地震活動)[PDF形式:62KB]
- 別紙3(日本の主な火山活動)[PDF形式:46KB]
- 別紙4(世界の主な火山活動)[PDF形式:83KB]
参考資料
- 平成20年12月に震度1以上を観測した地震[PDF形式:351KB]
- 緊急地震速報の提供状況について[PDF形式:296KB]
- 平成21年1月1日以降に発生した主な地震活動について[PDF形式:887KB]
国土地理院のGPSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。