平成20年11月の地震活動及び火山活動について

平成20年12月5日

平成20年11月の地震活動及び火山活動について解説します。

• 地震活動
  　震度５弱以上を観測した地震及び津波を観測した地震はありませんでした。
  　全国で震度１以上を観測した地震の回数は103回、日本及びその周辺におけるＭ4.0以上の地震の回数は61回でした。
  　国土地理院のＧＰＳ観測結果では、全国の地殻変動について特に目立った変動は見られません。
  　震度３以上を観測するなどの主な地震活動の概況は別紙１のとおりです。また、世界の主な地震は別紙２のとおりです。
  
  
  
• 火山活動
  　雌阿寒岳では、９日から12日にかけて、体に感じない程度の小さな火山性地震が増加しました。16日および17日には連続的な火山性微動が発生するなどしたことから、火山活動が高まったと判断し、17日に火口周辺警報（火口周辺危険）を発表し、噴火予報（平常）から火口周辺警報（火口周辺危険）に引き上げました。その後、18日及び28～29日に、ポンマチネシリ96-1火口及び第４火口でごく小さな噴火が発生しました。
  　口永良部島では、GPSによる地殻変動観測で、新岳火口浅部の膨張を示す変化が続くなど、依然として火山活動が高まった状態となっており、火口周辺警報（噴火警戒レベル３、入山規制）が継続しています。
  　浅間山では、火山性地震がやや多いことなどから、依然として火山活動が高まった状態が続いており、火口周辺警報（噴火警戒レベル２、火口周辺規制）が継続しています。
  　桜島では、南岳山頂火口でごく小規模な噴火が2回発生しました。昭和火口で噴火は発生しませんでした。桜島では、火口周辺警報（噴火警戒レベル２、火口周辺規制）が継続しています。
  　三宅島では、多量の火山ガスの放出が続いており、火口周辺警報（噴火警戒レベル２、火口周辺規制）が継続しています。
  　諏訪之瀬島では、小規模な噴火が時々発生しました。火口周辺警報（噴火警戒レベル２、火口周辺規制）が継続しています。
  　その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
  　日本の主な火山活動の概況は別紙３のとおりです。また、世界の主な火山活動は別紙４のとおりです。

地震：地震火山部管理課　電話　03-3212-8341（内線　4581）
火山：地震火山部火山課　電話　03-3212-8341（内線　4530）