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2008年7月24日00時26分の岩手県沿岸北部の地震について(第3報)

報道発表日

平成20年7月24日

本文

○余震活動の状況(余震活動は低調)
余震活動は低調で、震度1以上を観測した余震は、7月24日11時28分頃、M5.0(速報値)、最大震度3の1回です(本日15時現在)。

○調査等
現時点で得られている各種データから、調査・解析を行っています。

1)地震波形(加速度波形)のスペクトル
震度5強以上の気象庁観測点の地震波形(加速度波形)の特徴は、一部の観測点を除き、周期1秒~2秒の周期に比べると、それよりも高周波(1秒~0.1秒)の地震波が卓越して観測されています。このため、震度の大きさに比べると木造家屋の被害が少なかったものと考えられます。

2)地震のメカニズム等
太平洋プレート内部の二重地震面の下面側で発生した地震で、太平洋プレートの沈みこむ方向に張力軸を持つ正断層型の地震です。これまでの最大余震(7月24日11時28分頃、最大震度3)の地震も、同じメカニズムです。
断層面は余震の分布から見ると、西側が落ち込む垂直に近い断層面である可能性が高いと考えられます。

3)地震の規模
地震のマグニチュードは6.8です。他の方法によるマグニチュードもほぼ同じ値が得られました。CMT解によるモーメントマグニチュード6.8、体積歪計の記録から推定した地震のモーメントマグニチュードは6.8~6.9。

○防災上の留意事項
総務省消防庁(7月24日14時30分現在)によると、今回の地震により、負傷者113名や家屋の一部破損などの被害が確認されています。
揺れの強かった地域では、土砂災害や家屋の倒壊などの危険性が通常より高くなっています。また、降雨により、被害が拡大する可能性がありますので、作業等には十分注意して下さい。


 資料全文につきましては、下記の「資料全文」をご参照下さい。

問い合わせ先

気象庁地震津波監視課
電話03-3212-8341(内線4542)

資料全文


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