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火山噴火予知連絡会会長会見(定例)

報道発表日

平成20年6月23日

概要

本日、前回の火山噴火予知連絡会(平成20年2月15日)以降の全国の火山活動について検討を行いました。現在までの全国の火山活動の評価は以下のとおりです。

本文

 桜島では、4月8日00時29分に昭和火口で爆発的噴火が発生し、火山活動が活発化するおそれがあったことから、同日、噴火警戒レベルを2から3に引き上げました。以降4月から6月にかけて、弾道を描いて飛散する大きな噴石が5合目まで達するような爆発的噴火を含め、噴火が断続的に発生しました。傾斜計による地殻変動観測では、3月中旬から山頂方向が上昇していると考えられるわずかな変化が続いています。GPSや水準測量による地殻変動観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部へのマグマ注入によると考えられる長期的な膨張が続いています。今後、姶良カルデラの地下深部に蓄積したマグマが桜島直下へ多量に移動・上昇した場合には、火山活動が活発化する可能性があります。昭和火口の噴火活動は、2006年6月の噴火以降、本年2月には火砕流を伴う噴火が発生、4月から6月には爆発回数が増加するなど次第に活発化している傾向がみられ、火山活動の推移を引き続き注意深く監視する必要があります。今後しばらくの間、南岳山頂火口および昭和火口から2km程度の範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石や、火砕流の影響が及ぶ可能性がありますので、引き続き警戒が必要です。
 三宅島では、5月8日に山頂火口でごく小規模な噴火が発生し、山頂火口から灰色の噴煙が火口縁上200mまで上がりました。多量の火山ガス放出は当分継続すると考えられます。引き続き、火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想され、火口周辺では噴火に対する警戒が必要です。

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問い合わせ先

気象庁地震火山部火山課
電話 03-3212-8341(内線)4530,4527

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