平成20年5月の地震活動及び火山活動について

平成20年6月6日

平成20年5月の地震活動及び火山活動について解説します。

• 地震活動
  ５月８日に茨城県沖でM7.0の地震が発生し、茨城県水戸市及び栃木県茂木町で震度５弱を観測しました。この地震に伴い、福島県と宮城県の沿岸で微弱な津波を観測しました。国土地理院のＧＰＳ観測結果では、茨城県を中心とする地域でこの地震によるわずかな地殻変動が観測されています。
  全国で震度１以上が観測された地震の回数は151回、日本及びその周辺におけるＭ４以上の地震の回数は129回でした。
  
  震度３以上を観測するなどの主な地震活動の概況は下記の「別紙１」、世界の主な地震の概況は下記の「別紙２」をご参照ください。
  
  
• 火山活動
  桜島では、昭和火口で爆発的噴火が時々発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が最大６合目（昭和火口からの水平距離は概ね350～500ｍ）まで達しました。火砕流は発生していません。火山活動は活発な状態が続いていますが、その影響の及ぶ範囲は限られています。20日に海上自衛隊鹿屋航空分遣隊の協力を得て行った上空からの観測で、昭和火口及び南岳山頂火口の火口底の温度が高い状態であることを確認しました。このことから今後も火山活動の活発な状態が続くものと考えられ、昭和火口及び南岳山頂火口から２km程度の範囲で弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要であることから、火口周辺警報（噴火警戒レベル３、入山規制）を引き続き発表しています。なお、南岳山頂火口では20日に爆発的噴火が発生しました。南岳山頂火口での爆発的噴火は2008年１月７日以来です。
  三宅島では、８日08時32分に、山頂火口でごく小規模な噴火が発生しました。
  その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
  
  ［その他］
  　６月９日10時より有珠山に噴火警戒レベルを導入することとしております。
  
  日本の主な火山活動の概況は下記の「別紙３」、世界の主な火山活動は下記の「別紙４」をご参照ください。

地震：地震火山部管理課　電話　03-3212-8341（内線　4581）
火山：地震火山部火山課　電話　03-3212-8341（内線　4530）