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5月12日の中国四川省の地震について(第2報)-国内の観測データを用いた解析結果-

報道発表日

平成20年5月16日

本文

 2008年5月12日15時28分頃(日本時間)、中国の四川省で発生したマグニチュード(M)7.9の地震による地震波は、長野市松代町の気象庁精密地震観測室をはじめ、国内の気象庁地震観測点でも広く観測されました。解析結果も併せて以下のとおりお知らせいたします。

①別紙1:地震波は、地震発生から約5分後の15時33分ころから、日本各地の地震計でも観測されました。P波、S波、表面波(LR)の順に観測されています。

②別紙2:精密地震観測室の広帯域地震計(周期の短い地震波から長い地震波まで観測できる地震計)では、15時34分頃にP波、39分頃にS波を観測した後、41位分頃から周期の長い表面波を観測しています。

③別紙3:さらに、同室の広帯域地震計では、地球を一周以上した表面波も観測されています。地球を逆に回った波(G2)が17時45分ごろに、1周した波(G3)が18時10分ごろに、逆向きの波がさらに1周してきた波(G4)が20時15分ごろに、2周した波(G5)が20時40分ごろに明瞭に見えます。

④別紙4:気象庁が東海地震の監視のために設置している体積歪計でもこの地震波による地殻の歪みの変化が観測されており、この波形変化を利用して地震の規模を推定する解析を行った結果、モーメントマグニチュード(Mw)8.0の地震による理論変化とよく整合することが確認されました。

 気象庁では、地震発生の27分後の15時55分に、長野市松代町の気象庁精密地震観測室の解析結果を用いて、気象庁が遠地地震に関する情報を発表しています。 これら観測された地震波は、今回の四川省での地震そのものの発生メカニズムの分析に利用される他、地殻や地球内部の構造を分析するための調査研究に利用されます。

 なお、参考に別紙5として、USGS(米国地質調査所)が震源決定した余震の状況を添付します。

問い合わせ先

地震火山部地震予知情報課
電話:03-3212-8341(内線4576)

【中国四川省】0516報道発表資料

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