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次世代台風予報技術の開発を目指して特別観測実験T-PARC2008を実施

報道発表日

平成20年5月9日

概要

気象庁は、次世代の台風予報技術である"双方向予報システム”の有効性を探るべく、 米国、韓国などと連携して特別観測実験T-PARC2008を今夏に大規模に実施します。

本文

気象庁は、進路予報が難しい台風を対象として、次世代予報技術「双方向予報システム」の有効性を調べる特別観測実験(T-PARC2008)を、この夏、米国などとの国際的共同観測実験(T-PARC)の下で行います。T-PARCは、世界気象機関(WMO)が進 める観測システム研究・予測可能性実験(THORPEX)の一環です(別紙1)。

「双方向予報システム」とは、まず数値予報結果を詳細に調べてどこで観測すると予報精度向上に最も効果が高いかを推定し、その場所で集中的に観測を行う予報技術で、次世代の実用化に向けて研究が進められています(別紙2)。

T-PARC2008は、台風の発生、転向さらに温帯低気圧化を対象として、双方向予報システムの技術について、国際的に協力して実施する観測実験です(別紙3)。

気象庁は日本の南海上に接近する台風を対象として、航空機による観測を実施するほか、既存の海洋気象観測船、気象台などでの高頻度の高層気象観測、気象衛星「ひまわり7号」を用いた高層の風の算出等、台風の特別観測を実施し、双方向予報システムの検 証を計画しています。(別紙4,5)

期間中、気象庁観測実施本部を設置し、外国実施機関との連絡や数値予報結果の検討を行い、特別観測実施内容を決定します。(別紙6) なお、本実験のうち、航空機による観測や台風の詳細な構造解析については、科学研究費補助金の助成を受けています(研究課題名:航空機を用いた力学・熱力学場の直接観測による台風の予測可能性に関する研究)。

問い合わせ先

気象庁総務部企画課 電話03-3212-8341(内線2227)
気象研究所企画室 電話029-853-8603

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