2007年(平成19年)の台風について
報道発表日
平成19年12月21日
概要
今年の台風は、例年より北で発生し寿命の短い台風が多かったことが特徴です。一方、台風の発生数、日本への接近数、上陸数は例年と特に変わりありません。また、今年の台風のなかでは、台風第4号が西日本を中心に大きな被害をもたらしました。
本文
1.今年の台風の特徴
今年の台風は、例年より北で発生し寿命の短い台風が多かったことが特徴です。一方、台風の発生数、日本への接近数、上陸数は例年と特に変わりありません。また、今年の台風のなかでは、台風第4号が西日本を中心に大きな被害をもたらしました。
(1)例年より北で発生し寿命の短い台風が多かった。
今年の台風の平均発生緯度は北緯18.6度(平年値16.2度)、平均寿命は4.3日(平年値5.2日)です。これは、秋(9~11月)に発生した台風15個(台風第10号~第24号)のうち6個が、北緯20度以北で発生し、かつ、寿命が4日未満だったことをはじめとして、例年より北で発生し寿命の短い台風が多かったためです。
(2)発生数、日本への接近数、上陸数
台風の発生数は24個(平年値26.7個)です。日本への接近数は12個(平年値10.8個)で、地域別に見ても例年と比べて際立った特徴は見られません(表2)。日本に上陸した台風は、台風第4号、第5号、第9号の3個(平年値2.6個)です(表3)。
(3)日本に大きな被害をもたらした台風
台風第4号は、強い勢力を保ったまま7月14日に鹿児島県鹿屋市付近に上陸し、宮崎県日南市油津では最大瞬間風速55.9m/sを記録したほか、徳島県那賀町木頭では24時間雨量が533mmに達しました。
2.台風進路予報の精度
台風の進路予報(中心位置の予報)の精度は、昨年と同程度です(図3)。
問い合わせ先
気象庁予報部予報課
電話:03-3212-8341(内線3137)