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2007年8月の関東地方及び近畿地方におけるヒートアイランドについて(速報)

報道発表日

平成19年10月5日

概要

 気象庁では、ヒートアイランドによる影響を評価するため、記録的な高温が観測された2007年8月中旬を中心に、関東地方及び近畿地方を対象にシミュレーションを実施しました。

本文

 気象庁では、ヒートアイランド*による影響を評価するため、記録的な高温が観測された2007年8月中旬を中心に、関東地方及び近畿地方を対象に事例解析や都市気候モデル**を用いたシミュレーションを実施しました。その結果の概要は以下のとおりです(別紙)。

  • 関東地方及び近畿地方では2007年8月の中旬を中心に、晴れて広い地域で風が弱い気象条件となり、夜間は大都市中央部を中心に、日中は大都市を含む広い範囲で高温になりました。この現象を解析した結果、大都市及びその周辺の都市化の影響による典型的なヒートアイランドが確認されました。

  • 熊谷では、2007年8月16日にこれまでの日本の高温記録を更新する最高気温40.9℃を観測しました。この高温は、太平洋高気圧の日本付近への張り出しやフェーン現象などの地形の影響が大きな要因と考えられます。この現象に対するヒートアイランドの影響を解析した結果、東京都心での都市化の影響が内陸部まであまり及ばず、ヒートアイランドの影響が典型的な事例に比べ小さかったことが分かりました。


    *ヒートアイランド(heat island=熱の島)
     都市の気温が周囲よりも高い状態になる現象です。気温の高い地域が都市を丸く取り囲んで島のような形になることから、このように呼ばれます。

    **都市気候モデル
     都市の地形、土地利用、人工排熱などに起因する熱のやりとりをモデル化し、これを入力して大気の状態をコンピュータで計算して都市の気温分布などを再現する数値モデル。


    別紙を含めた全文については、下記の「資料全文」をご参照ください。

  • 問い合わせ先

    気象庁 地球環境・海洋部 気候情報課
    電話03-3212-8341(内線)3167、2264

    資料全文


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