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9月の天候

報道発表日

平成19年10月1日

概要

2007年(平成19年)9月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 気温は、全国でかなり高く、東・西日本では記録的な高温となった
    北日本では寒気の南下がほとんどなく、また東・西日本では太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多かった。このため、全国的に気温がかなり高く、特に西日本では1946年以降、9月としては第1位の、東日本では第2位の高い記録となった。また、全国153地点中64地点で9月の月平均気温の最高値を更新した。
  • 降水量は、北日本と沖縄・奄美で多く、東日本日本海側と西日本で少なかった。
    台風や台風から変わった低気圧などの影響で、北日本と沖縄・奄美および関東甲信地方では大雨となった日があり、降水量は沖縄・奄美でかなり多く、北日本で多かった。一方、台風や湿った気流の影響が小さかった東日本日本海側と西日本では降水量がかなり少なかった。
  • 日照時間は、東日本日本海側と西日本で多く、北海道と沖縄・奄美で少なかった。
    太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多かった西日本太平洋側は日照時間がかなり多く、東・西日本日本海側も多かった。一方、低気圧や前線の影響を受けた北海道では日照時間がかなり少なく、台風や熱帯低気圧の影響を受けた沖縄・奄美では少なかった。

本文

1 概況
 日本付近は月を通して太平洋高気圧に覆われることが多く、特に中旬から下旬前半にかけては本州付近で太平洋高気圧の勢力が強まった。また、偏西風は日本付近で北に大きく蛇行し、寒気の南下はほとんど見られなかった。このため、東・西日本では晴れて暑い日が多く、月平均気温は1946年以降9月として西日本が第1位、東日本が第2位の高い記録となり、北日本と沖縄・奄美でもかなり高かった。寒気の南下がほとんどなかったため、秋雨前線の活動は月を通すと不活発だったが、台風第9号の影響による北・東日本太平洋側の記録的な大雨、台風第11号と台風第12号による沖縄地方の暴風を伴った大雨、秋雨前線上を東進した台風第11号から変わった低気圧の影響による東北地方の記録的な大雨など、各地で大雨が観測され、河川の氾濫等の被害がでた。一方、秋雨前線や台風等の影響が小さかった東日本日本海側と西日本では、降水量はかなり少なく、西日本日本海側の月降水量は1946年以降9月として第2位タイの少ない記録となった。日照時間は、太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多かった西日本太平洋側でかなり多く、東・西日本日本海側も多かった。低気圧や前線の影響をしばしば受けた北海道ではかなり少なく、台風や熱帯低気圧の影響を受けることが多かった沖縄・奄美では少なかった。
 
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 月平均気温は、全国でかなり高かった。東北地方から九州にかけては平年を2℃以上上回ったところが多く、一部では3℃以上上回った。全国153地点中64地点で9月の月平均気温の最高値を更新した(更新64地点には1位タイの地点は含んでいない)。  
(2)降水量
 月降水量は、北日本で多く、沖縄・奄美ではかなり多かった。一方、東日本日本海側と西日本ではかなり少なかった。相川(新潟県)では9月の月降水量の最小値を更新した。東日本太平洋側は平年並だったが、軽井沢(長野県)ではかなり多く9月の月降水量の最大値を更新した。  
(3)日照時間
 月間日照時間は、東北地方と東日本日本海側、および西日本で多く、特に西日本太平洋側ではかなり多かった。若松(福島県)では、9月の月間日照時間の最大値を更新した。一方、北海道ではかなり少なく、沖縄・奄美では少なかった。北見枝幸、羽幌、紋別(いずれも北海道)では9月の月間日照時間の最小値を更新した。東日本太平洋側では平年並だった。  

問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154

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