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8月の天候

報道発表日

平成19年9月3日

概要

2007年(平成19年)8月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 気温は、全国的に高く、東日本、西日本では顕著な高温
    全国的に気温は高く、東日本、西日本では、ほぼ期間を通じて太平洋高気圧に覆われ、晴れて暑い日が続き、高温が顕著だった。特に中旬には厳しい暑さが続き、各地で日最高気温が観測史上1位の値を更新、16日には熊谷(埼玉県)、多治見(岐阜県)で40.9℃と、これまでの国内最高気温の記録を更新した。月平均気温は、萩(山口県)と阿久根(鹿児島県)でこれまでの最高値を更新した。
  • 降水量は、北・東・西日本太平洋側で少なく、東・西日本日本海側、南西諸島では多かった
    月初めの台風第5号や下旬の前線の影響の小さかった北日本から西日本にかけての太平洋側の各地で降水量は少なく、特に東日本太平洋側の沿岸部で顕著だった。館山(千葉県)では月降水量の少ない記録を更新した。下旬に前線の影響を受けた東・西日本日本海側、台風や熱帯低気圧、暖かく湿った空気の流入の影響を受けた南西諸島で多かった。
  • 日照時間は、北日本太平洋側、東・西日本で多く、南西諸島では少なかった
    台風や熱帯低気圧の影響などで曇りや雨の日の多かった南西諸島では少なかった。一方、北日本太平洋側から東・西日本では太平洋高気圧に覆われて日照時間が多かった。

本文

1 概況
 2日に台風第5号が宮崎県日向市付近に上陸し、その後日本海に抜け、さらに青森県津軽半島に再上陸した。台風の影響で九州地方では風や大雨による災害が発生した。台風第5号が温帯低気圧となって東海上へ去ったあとは、南西諸島を除き、太平洋高気圧に覆われ、晴れて気温の高い日が続いた。特に、中旬には高気圧の勢力が強まり、暑さが厳しく、16日には熊谷(埼玉県)、多治見(岐阜県)で40.9℃と、これまでの国内最高気温の記録を更新したほか、各地で日最高気温が観測史上1位の値を更新した。一方、太平洋高気圧の南の縁となった南西諸島では、台風第6、7、8号の接近や熱帯低気圧の影響、暖湿気の流入の影響でほぼ月を通して曇りや雨の日が多く、日照時間はかなり少なかった。また、11日には那覇で427.5㎜と8月の日降水量の記録を更新するなど大雨が多く、降水量は多かった。下旬前半も東日本、西日本では、晴れて暑い日が続いたが、27から30日にかけて前線がゆっくりと南下、各地で大雨なったほか、著しい高温もおさまった。また、南西諸島でも高気圧に覆われ晴れる日が戻った。
 
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 月平均気温は、全国的に高く、東日本と西日本ではかなり高かった。北日本から西日本にかけては平年を1~2℃上回ったところが多く、萩(山口県)、阿久根(鹿児島県)で8月の月平均気温の最高値を更新した。  
(2)降水量
 月降水量は、北日本から西日本にかけての太平洋側で少なく、特に、東日本太平洋側ではかなり少なかった。館山(千葉県)では8月の月降水量の最小値を更新した。  
 一方、東日本から西日本にかけての日本海側では多く、南西諸島ではかなり多かった。豊岡(兵庫県)では8月の月降水量の最大値を更新した。北日本日本海側では平年並だった。  
(3)日照時間
 月間日照時間は、北日本太平洋側、東日本、および西日本で多かった。根室(北海道)では8月の月間日照時間の最大値を更新した。一方、北日本日本海側では平年並、南西諸島では少なかった。  

問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154

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