平成19年3月の地震活動及び火山活動について
報道発表日
平成19年4月9日
概要
平成19年3月の地震活動及び火山活動について解説します。
本文
- 地震活動
3月25日09時41分に能登半島沖でM6.9の地震が発生し、石川県七尾市、輪島市、穴水町で震度6強を観測したほか、北海道から中国・四国地方にかけて震度6弱~1を観測しました。この地震により津波が発生し、珠洲市長橋で22cmの津波を観測しました。余震活動は北東-南西方向に約40kmにわたって分布しており、徐々に減衰しています。気象庁はこの地震を「平成19年(2007年)能登半島地震」と命名しました。
全国で震度1以上を観測した地震の回数は434回(能登半島地震の活動314回を含む)、日本及びその周辺におけるM4以上の地震の回数は120回でした。
国土地理院のGPS観測結果では、3月25日に発生した能登半島地震による地殻変動が観測されています。
- 火山活動
噴火が観測されたのは、桜島及び諏訪之瀬島でした。
桜島では、南岳山頂火口で小規模な噴火が時々発生しました。諏訪之瀬島では爆発的噴火が4~5日、17日、30~31日にありました。
御嶽山では、火山性地震はやや多く、火山性微動が時々発生しています。御嶽山の火山活動はやや活発な状況が続いていますので、山頂付近では注意が必要です。
三宅島では、噴煙活動が活発で、多量の火山ガス放出が続いています。
樽前山、硫黄島、薩摩硫黄島及び口永良部島では、火山活動のやや活発な状態が続いています。
なお、霧島山の御鉢では、火山活動が静穏な状態になっています。
図表をふくめた全文については、下記の「資料全文」をご参照ください。
問い合わせ先
地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4530)
資料全文
参考資料
国土地理院のGPSによる地殻変動観測については、国土地理院ホームページの記者発表資料を参照ください。