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冬(12~2月)の天候

報道発表日

平成19年3月1日

概要

2007年(平成19年)冬(12~2月)の特徴

  • 記録的な暖冬
     冬を通じて冬型の気圧配置は一時的で、全国的に気温が高く経過した。秋田、仙台(宮城県)、東京、名古屋(愛知県)、大阪、高松(香川県)、福岡など63の気象官署で、冬の平均気温の高い記録を更新し、東日本と西日本の地域平均気温は、地域平均の統計のある1946/47年の冬以降で最も高かった。
  • 日本海側で記録的少雪
     冬型の気圧配置が現れにくく、全国的に降雪はかなり少なかった。冬の降雪量は、北陸地方で平年の9%となるなど、北日本、東日本、西日本日本海側の降雪量は地域平均の統計のある1961/62年以降で最も少なかった。また、北陸から山陰にかけて冬の降水量も少なかった。
  • 急発達した低気圧と北・東日本の太平洋側の多雨
     12月下旬と1月上旬に、東日本から北日本の太平洋沿岸を、低気圧が急激に発達しながら北上したため、大雨や暴風により大きな被害が発生した。これらの低気圧の影響で北・東日本の太平洋側で多雨となった。

本文

1 概況
 12月上旬の北日本や1月末から2月初めに南西諸島で低温となったほかは、全般に寒気の影響を受けにくく、冬型の気圧配置は長続きしなかった。このため全国的に気温が高く経過した。東日本と西日本の地域平均気温は、地域平均の統計のある1946/47年の冬以降で最も高かった。また、北日本、東日本、西日本日本海側の降雪量は、地域平均の統計のある1961/62年の冬以降で最も少なかった。
 本州の日本海側では平年に比べ晴れの日が多かったため、日照時間が多く、東日本日本海側では日照時間が1946/47年の冬以降で最も多かった。また、北陸から山陰にかけては降水量が少なかった。
 12月下旬と1月上旬に、東日本から北日本の太平洋沿岸を、低気圧が急激に発達しながら北上したため、大雨や暴風により大きな被害が発生した。これらの低気圧の影響で北・東日本の太平洋側で多雨となった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 冬の平均気温は、全国的にかなり高かった。平年を1.5℃前後上回ったところが多く、秋田、仙台(宮城県)、東京、名古屋(愛知県)、大阪、高松(香川県)、福岡など全国の63地点(153地点中)で冬の平均気温の最高値を更新した。
(2)降水量
 冬の降水量は、東日本日本海側でかなり少なく、西日本日本海側で少なかった。留萌(北海道)、福井では冬の降水量の最小値を更新した。一方、北日本太平洋側ではかなり多く、東日本太平洋側では多かった。北日本日本海側と西日本太平洋側、および南西諸島では平年並だった。
(3)日照時間
 冬の日照時間は、北日本から西日本にかけての日本海側と南西諸島では多く、東日本日本海側ではかなり多かった。酒田(山形県)、伏木(富山県)、金沢(石川県)では、冬の日照時間の最大値を更新した。一方、北日本から西日本にかけての太平洋側では平年並だった。
(4)降雪・積雪
 降雪の深さ(冬の合計)、冬の最深積雪ともに全国的にかなり少なかった。倶知安(北海道)、青森、秋田、新潟、富山など20地点では降雪の深さ(冬の合計)の最小値を更新した。また、江差(北海道)、むつ(青森県)、秋田、新潟、金沢など19地点では冬の最深積雪の最小値を更新した。

問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154

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