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2006年(平成18年)の台風について

報道発表日

平成18年12月22日

概要

2006年は、台風の発生数が平年に比べて少なかったことや、また中国大陸や南シナ海へ進んだ台風が多く本土(本州、北海道、九州、四国)に接近した台風が少なかったことが特徴です。日本に上陸した2つの台風のうち台風第13号は、上陸した九州を中心に大きな被害をもたらしました。

本文

1.今年の台風の特徴

 今年は、台風の発生数が平年に比べて少なかったことや、また中国大陸や南シナ海へ進んだ台風が多く本土(本州、北海道、九州、四国)に接近した台風が少なかったことが特徴です。日本に上陸した2つの台風のうち台風第13号は、上陸した九州を中心に大きな被害をもたらしました。

(1)少なかった発生数

 今年発生した台風の数は23個(平年値26.7個)です。過去10年間(1996~2005年)でも平年値を超えた年は1997年(平成9年)の28個と2004年(平成16年)の29個の2年だけで、発生数の比較的少ない傾向が続いています。

(2)少なかった本土に接近した台風

 日本に向かって北上せず中国大陸や南シナ海へ西進した台風が多くなりました。本土に接近した台風は3個(平年値5.2個)と少なく、地方別では、北海道(平年値1.5個)に接近した台風はなく、東北(平年値2.2個)、北陸(平年値2.2個)、関東甲信(平年値2.8個)、東海(平年値2.9個)に接近した台風は台風第7号の1個のみと、北日本と東日本に接近した台風の数が比較的少なくなりました。また、日本に上陸した台風は、台風第10号、第13号の2個(平年値2.6個)で、いずれも九州に上陸しました。

(3)日本に大きな被害を及ぼした台風

 台風第13号は、9月16日に最大風速54 m/s以上の猛烈な強さで沖縄県竹富町西表島付近を通過した後、強い勢力を保ったまま17日に長崎県佐世保市付近に上陸しました。この台風に伴い、西表島では最大瞬間風速69.9m/s、長崎県長崎市野母崎では最大風速46m/sを記録しました。

2.台風進路予報の精度

 台風の進路予報(中心位置の予報)の精度は、24、48、72時間予報いずれも、気象庁が進路予報を開始して以来最も良かった昨年についで良くなりました。この理由として、近年の数値予報の改善と、転向せずに西進する台風が多かったことが挙げられます。


図表を含む資料については、下記の「資料全文」をご覧下さい。

問い合わせ先

気象庁予報課太平洋台風センター
電話 03-3212-8341 (内線) 3137

資料全文


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