平成18年6月の地震活動及び火山活動について
報道発表日
平成18年7月10日
概要
平成18年6月の地震活動及び火山活動について解説します。
本文
- 地震活動
6月12日に大分県中部の深さ146kmでM6.2の地震が発生し、最大震度5弱を観測しました。津波を観測した地震はありませんでした。
全国で震度1以上が観測された地震の回数は102回、日本及びその周辺におけるM4以上の地震の回数は71回でした。
国土地理院のGPS観測結果では、東海地域及びその周辺における、プレート境界のゆっくり滑りに起因すると思われる長期的な地殻変動は、最近は停滞しているように見えます。
- 火山活動
噴火が観測されたのは、桜島及び諏訪之瀬島でした。
桜島では、4日から、従来の山頂火口に加え、南岳東側斜面の昭和火口で新たな噴火が発生し、12日に火山活動度レベルを2から3に引き上げました。その後も、火山性地震や微動がやや多く、火山活動は活発な状態です。昭和火口で噴火があった場合には、噴石の飛散範囲が従来の南岳山頂火口とは異なりますので、注意してください。
諏訪之瀬島では小規模な噴火がたびたび発生しました。火山活動度レベルは3です。
浅間山では、火山性地震および微動の発生回数ならびに火山ガスの放出量がやや多く、火山活動はやや活発な状態が続いています。火山活動度レベルは2です。
三宅島では、二酸化硫黄を含む多量の火山ガスの放出は依然として続いており、火山活動はやや活発な状態が続いています。今後も火山ガスに対する警戒が必要です。
なお、雌阿寒岳では、3月21日の噴火以降活発であった噴煙活動は次第に低下し、現在はやや活発な状態となっています。
図表をふくめた全文については、下記の「資料全文」をご参照ください。
問い合わせ先
地震:地震火山部管理課 電話03-3212-8341(内線4581)
火山:地震火山部火山課 電話03-3212-8341(内線4530)
資料全文
参考資料
国土地理院のGPSによる地殻変動観測については、国土地理院ホームページの記者発表資料を参照ください。