平成18年5月の地震活動及び火山活動について
報道発表日
平成18年6月8日
概要
平成18年5月の地震活動及び火山活動について解説します。
本文
- 地震活動
震度5弱以上を観測した地震はありませんでした。
全国で震度1以上が観測された地震の回数は109回、日本及びその周辺におけるM4以上の地震の回数は56回でした。
国土地理院のGPS観測結果では、東海地域及びその周辺における、プレート境界のゆっくり滑りに起因すると思われる長期的な地殻変動は、最近は停滞しているように見えます。
そのほか、日本国外ですが、5月27日にインドネシアのジャワ島でM6.3の地震が発生し、大きな被害を生じました。また、5月4日にトンガ付近でM7.8の地震が発生し、この地震による微弱な津波を父島と東北地方太平洋沿岸で観測しました。
- 火山活動
噴火が観測されたのは、桜島及び諏訪之瀬島でした。
桜島では、1日に爆発的噴火があったほか、小規模な噴火等が発生しました。また、期間外の6月4日から桜島南岳東側斜面の昭和火口付近で小規模な噴火が発生しています。
諏訪之瀬島では13日と14日に小規模な噴火が発生しました。
雌阿寒岳では、3月21日の噴火以降活発であった噴煙活動に低下傾向が認められるものの依然活発な状態が続いています。特に山頂火口近傍及び北西側斜面では注意が必要です。
浅間山では、火山性地震および微動の発生回数ならびに火山ガスの放出量がやや多く、火山活動はやや活発な状態が続いており、山頂付近では注意が必要です。
三宅島では、二酸化硫黄を含む多量の火山ガスの放出は依然として続いており、火山活動はやや活発な状態が続いています。今後も火山ガスに対する警戒が必要です。
阿蘇山では、中岳第一火口の熱活動はやや活発な状態が続いています。火口付近では引き続き火山ガスに対する注意が必要です。
図表をふくめた全文については、下記の「資料全文」をご参照ください。
問い合わせ先
地震:地震火山部管理課 電話03-3212-8341(内線4581)
火山:地震火山部火山課 電話03-3212-8341(内線4530)
資料全文
参考資料
国土地理院のGPSによる地殻変動観測については、国土地理院ホームページの記者発表資料を参照ください。