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春(3~5月)の天候

報道発表日

平成18年6月1日

概要

2006年(平成18年)春(3~5月)の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 春の日照時間は、北~西日本でかなり少なかった 低気圧や前線の影響を受けやすく、3月は北日本や東日本日本海側で、4月は全国的に、5月は東日本~南西諸島で日照時間が少なかった。このため、春の日照時間は北~西日本でかなり少なく、東日本日本海側は1946年の統計開始以降1位の少ない記録となり、富山、敦賀など8地点で春の日照時間の最小値を更新した。
  • 春の降水量は、北日本、東日本日本海側と西日本で多かった 低気圧や前線の影響を受けやすく、北日本、東日本日本海側と西日本で春の降水量が多かった。特に、東日本日本海側は3月に一時冬型の気圧配置が強まり、西日本日本海側は5月に暖湿流が流れ込んだ影響もあってかなり多かった。富山など3地点で春の降水量の最大値を更新した。東日本太平洋側と南西諸島は平年並だった。
  • 気温の変動が大きく、春の平均気温は北~西日本で平年並、南西諸島で高かった 気温の変動が大きかった。春の平均気温は、4月を中心に強い寒気の影響を受けた北~西日本で平年並となったが、南西諸島では5月に顕著な高温となり高くなった。

本文

1 概況
 春(3~5月)は、北~西日本で低気圧や前線の影響を受けやすく、天気がぐずついた。3月は、西日本太平洋側と南西諸島で高気圧に覆われ晴れの日が多かったが、北日本と東日本日本海側は低気圧や一時冬型の気圧配置が強まった影響で曇りや雨または雪の日が多く、大雪となる所もあった。4月は、全国的に動きの遅い寒冷低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多く、北~西日本は低温となった。5月は、北日本では北海道を中心に高気圧に覆われ晴れの日が多かったが、中旬を中心に前線が本州南岸に停滞したため、東日本~南西諸島は曇りや雨の日が多く、台風第1号などの影響により暖湿流が流れ込んで多雨となった。
 このため、春の日照時間は北~西日本でかなり少なく、東日本日本海側は1946年の統計開始以降1位の少ない記録を更新した。なお、南西諸島は平年並だった。また、春の降水量は北日本、東日本日本海側と西日本で多かった。特に、東日本日本海側は3月に一時冬型の気圧配置が強まり、西日本日本海側は5月に暖湿流が流れ込んだ影響もあってかなり多かった。東日本太平洋側と南西諸島は平年並だった。なお、北日本は3月と5月に高温となったが、4月は強い寒気の影響で顕著な低温となるなど気温の変動が大きかった。また、東・西日本や南西諸島では気温は短い周期で変動した。春の平均気温は、5月に顕著な高温となった南西諸島で高かったが、北~西日本は平年並となった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 春の平均気温は、北日本から西日本にかけては平年並だったが、南西諸島では高かった。
(2)降水量
 春の降水量は、東日本の太平洋側と南西諸島では平年並だったが、そのほかの地域では多かった。特に、東日本日本海側と西日本日本海側ではかなり多かった。富山、西郷(島根県)、宇和島(愛媛県)では、春の降水量の最大値を更新した。
(3)日照時間
 春の日照時間は、南西諸島を除き全国的にかなり少なかった。特に、北陸から山陰地方にかけては平年の80%未満となり、富山、敦賀(福井県)、四日市(三重県)など8地点で春の日照時間の最小値を更新した。

問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話03-3212-8341(内線)3154

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