オゾン層及び紫外線の長期変化傾向について
報道発表日
平成18年4月28日
概要
オゾン全量は世界的に1980年代を中心に長期的に減少が進みましたが、1990年代半ば以降は減少傾向がみられなくなっています。 一方、国内で観測した紫外線量は1990年以降、長期的に増加傾向にあります。その原因として雲量や大気中のエーロゾル量の減少があげられます。
本文
オゾン層の状況
世界の平均のオゾン全量は、1980年代を中心に長期的に減少が進みました。しかし1990年代半ば以降はそれまでの減少傾向がみられなくなっており、北半球では緩やかな増加傾向を示す地域も観測されています。 日本の札幌・つくばでも、オゾン全量は1980年代を中心に減少が進みましたが、1990年代半ば以降はほとんど変化していないか、緩やかな増加傾向がみられます。那覇では、観測開始以来緩やかに増加しています。国内の紫外線の状況
国内の紫外線量には、紫外線観測を開始した1990年以降、長期的な増加傾向がみられます。 紫外線量の増加傾向の原因として、雲量の減少やエーロゾル量の減少などがあげられます。気象庁では、世界および日本のオゾン層等の2005年の状況や長期変化傾向に関する詳細な解析成果を「オゾン層観測報告:2005」として取りまとめ、以下のホームページに掲載しています。
http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/ozonehp/9-0kankou.html
問い合わせ先
地球環境・海洋部 環境気象管理官付 オゾン層情報センター
電話 03-3212-8341(内線)4211