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12月の天候

報道発表日

平成18年1月4日

概要

2005年(平成17年)12月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 全国的に極端な低温。東・西日本では1946年以降の最低記録を更新。非常に強い寒気が断続的に流れ込み、強い冬型の気圧配置の日が多かった。このため、全国的に月初めから気温の低い日が続き、月平均気温は1985年以来20年ぶりの全国低温となった。寒気は東・西日本中心に入り、月平均気温平年偏差は東日本で-2.7℃、西日本で-2.8℃で、1946年の地域平均の統計開始以来の低い記録を更新した(これまでの1位は東日本では1947年の-2.6℃、西日本では1967年の-2.7℃)。また、北日本の平年差は-1.9℃(9位タイ)、南西諸島は-1.5℃(6位)となった。観測開始からの最低記録を更新した地点は、福井、敦賀、鳥取、洲本、阿蘇山、室戸岬など全国29地点。
  • 12月としての記録的な大雪。強い冬型の気圧配置の日が多く、日本海側の地方を中心に12月としては記録的な大雪となった。このため、24地点で12月の降雪の深さ(月合計値)の多い記録を更新し、9地点で12月の月最深積雪の最大記録を更新した。

本文

1 概況
 期間を通して強い寒気が日本付近に南下し、全国的に気温の低い日が多く、20年ぶりの全国低温となった。特に、中旬からは、低気圧が日本付近で急速に発達することが多く、冬型の気圧配置となって非常に強い寒気が南下したため、各地で記録的な大雪や暴風となり、東海地方から九州南部にかけても積雪を記録した所があった。一方、東・西日本太平洋側では、強い寒気の影響で雪の降る日もあったが降水量は少なく、東日本太平洋側では晴れる日が多かった。また、平年では曇りや雪の日が多い北海道の一部でも、前半は寒気が西日本中心に入って気圧の谷の北側となる事が多かったため、平年に比べ晴れる日が多かった。
 
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 月平均気温は、全国的にかなり低く、東北地方から九州地方にかけては平年より2℃~3℃以上下回ったところが多かった。大船渡(岩手県)、日光(栃木県)、軽井沢(長野県)、富山、石廊崎(静岡県)、四日市(三重県)、敦賀(福井県)、洲本(兵庫県)、鳥取、西郷(島根県)、室戸岬(高知県)、阿蘇山(熊本県)、種子島(鹿児島県)など29地点で12月の月平均気温の最低値を更新し、8地点でタイ記録となった。  
(2)降水量
  月降水量は、北日本と、東日本・西日本の日本海側で多く、一部では平年の170%以上となった。伏木(富山県)、福井、舞鶴(京都府)、豊岡(兵庫県)、西郷(島根県)で12月の月降水量の最大値を更新した。一方、東日本から西日本にかけての太平洋側では少なく、静岡、御前崎(静岡県)、大分では12月の月降水量の最小値のタイ記録となった。南西諸島では平年並だった。
(3)日照時間
 月間日照時間は、北海道、東北地方の太平洋側、関東甲信地方、東海地方で多かった。特に北海道の日本海側ではかなり多く、一部では平年の160%以上となった。羽幌、留萌、旭川、岩見沢、函館、倶知安(以上、北海道)、八戸(青森県)で12月の月間日照時間の最大値を更新した。一方、東北地方の日本海側から山陰地方にかけてと、九州地方、沖縄地方では少なかった。
(4)降雪・積雪
 降雪の深さ(月合計)および月最深積雪とも全国的にかなり多かった。降雪の深さ(月合計)は、網走、室蘭(以上北海道)、秋田、盛岡(岩手県)、飯田(長野県)、名古屋(愛知県)、神戸(兵庫県)、広島、高知、鹿児島など24地点で、12月の降雪の深さ(月合計)の最大値を更新し、1地点でタイ記録となった。月最深積雪は、秋田、盛岡(岩手県)、大船渡(岩手県)、舞鶴(京都府)、広島、高知、阿蘇山(熊本県)、宮崎、鹿児島の9地点で12月の月最深積雪の最大値を更新し、1地点でタイ記録となった。

問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154

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