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平成17(2005)年10月の世界と日本の地上気温について(速報)
― 世界の月平均気温は9月に続いて第1位を更新 ―

報道発表日

平成17年11月11日

概要

2005年10月の世界の月平均地上気温は1880年以降で最も高い値となり、9月に続いて第1位を更新しました。
また、10月の日本の月平均地上気温は、1898年以降で2番目に高い値となりました。

本文

 気象庁の解析によれば、2005年10月の世界の月平均地上気温の平年差(陸上のみ)は+0.82℃(11月11日現在の速報値)と、10月の気温としては2004年の+0.63℃を超え、統計を開始した1880年以来、最も高い値となり、9月に引き続き2か月連続で第1位を更新しました。 また、10月の日本の月平均地上気温の平年差は+1.43℃で、1898年以降で1998年に続き2番目に高い値となりました。
 世界では10月の月平均気温が平年を上回る地域が多く、特に、日本、バイカル湖周辺からヨーロッパ、カナダ東部、ミクロネシアからメラネシア東部、オーストラリア東部でかなり高くなりました。
 日本が10月に高温だった理由については、太平洋高気圧の勢力が依然として強く、例年に比べて寒気の影響が小さかったことが挙げられます。
 10月の世界の月平均地上気温は長期的には100年あたり+0.6℃の割合で、日本の月平均地上気温は長期的には100年あたり+1.0℃の割合で上昇しており、とりわけ1990 年代後半以降に高温が頻出しています。また、2001年後半以降、対流圏の気温および海面水温の高い状態が続いています。これらの要因としては、二酸化炭素などの増加に伴う地球温暖化の影響に、自然変動による数年~数十年程度の時間規模で繰り返される変動が重なったものと考えられます。

 なお、この2005年10月の世界の月平均地上気温の平年差は、現在までに入電したデータ(約1050地点)をもとにした速報値です。 確定値は2005年12月初めに公表することとしており、順位、値ともに速報値とは変わる可能性があります。

 世界及び日本の年平均地上気温、月平均地上気温は気象庁ホームページにて随時更新・掲載しています (http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/index.html)。

問い合わせ先

気象庁 地球環境・海洋部 気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)2264

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